エレカシ CD『エレカシ自選作品集 創世記・浪漫記・胎動記』(2009.09.16発売) | エレファントカシマシ備忘録

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2009年9月16日にAL.『エレカシ自選作品集』が発売された。

 

 

☆初回盤はスリーブケース付き

☆各アルバムはそれぞれのレーベルから発売されている

☆初回生産盤・通常盤共に各記の写真をコラージュした約25×25cmのミニポスターが封入されている。

 

 

日本のロックの歴史はエレカシの中にある。少なくともこのアルバムを耳にしている間は、そのテーセに疑問を持つ者はいないだろう、そんな今現在の彼らによる『自伝』のような作品集である

─鹿野淳

 

「『自選作品集』と呼ぶことにしたんです。だってね、凄い売れてるバンドが『ベスト』ってやるのはかわるんですけど、僕らは『奴隷天国』も廃盤になってたくらいの、それほど売れてたわけでもないバンドなわけですよ。だからベストとか言っちゃうと自分でも全然わからなくなってしまう」

「変な言い方ですが、僕はファンの人のことを意識したんじゃないかと思うんです。今エレファントカシマシのライヴをすごく熱心に観にきてくれる人達に聴かせたいということを大前提にすると、やっぱり現在、『昇れる太陽』を基準に考えるべきだと思うんですよ」

「エレカシ博物館的な、『かつてこういうこと凄いことをしてました!』っていうふうにはしたくないというこだわり。」

(『MUSICA』2009年)

 

 

【EPIC期】
『創世記』
「僕が凄く思ったのが、泣きながら歌ってる感じがするんですよ」
 

 
 
 
 
 
 
【PONY CANYON期】
『浪漫記』
「その音の変化は、ポップというものに対するある種の自分の挑戦なんですよ」
 
 
 
 
 
 
12曲目『きみの面影だけ』は1998年頃に録音され、お蔵入りになった曲。
その理由について宮本は
「『愛と夢』ってアルバムの時に作った曲なんですけど、他の曲が全部打ち込みにしてるから、そこにこういうバンドの曲を入れるのが嫌だったんじゃないかなぁ」
と述べている。
 
 
【東芝EMI期】
『胎動記』
「“ファイティングマン”の時の自分とは違う、また別のファイティングマンにようやくなれたんですよね」
 
 
 
 
 
 
 

ロッキングオンジャパン2009年9月号において、この3枚のアルバム内の10曲について宮本が語っており、大変興味深い内容になっている。

以下は見出し文の引用。

 

1.ファイティングマン

もちろん本音は本音ですよ。

それを歌うとなると……身の毛がよだつんだよね

 

2.珍奇男

一方的に憤慨して作ってると思う。

大人性みたいなものに対して

 

3.遁世

世界中の人間の悲しさの答えがここにあるって、大発見のつもりで。

それをなんでキワモノみたいに言うんだ、と。

 

4.四月の風

もう契約も切れちゃってたから……ようやく素にはなってたんですよね。

もうほんっとに独りぼっちで。

 

5.悲しみの果て

もう、泣きながら作ってますよ。

自分が敗北したっていうことを承知してる。

 

6.今宵の月のように

単行本の『風に吹かれて』の最後で、引っ越しして全部捨てなきゃって言ってるのと、まったく同じ心境です

 

7.ガストロンジャー

説明できるようになったんですよね。

自分の歌ってきたことを、わりとダイジェストで。

 

8.武蔵野

“リッスントゥザミュージック”の井の頭公園と、“武蔵野”の武蔵野は、もう全然違う武蔵野なんだよね

 

9.未来の生命体

情けなくて、薄汚いって自分のことを思ってる。

くやしくてって、身を以てちゃんと解き放ってますよね。

 

10.シグナル

どのみち俺は道半ばで命燃やし尽くす人だっていうことを歌ってるって、その結論をちゃんと出せた

 

「俺、これ絶対、志の高い人に聴いてほしいなあ。あのー…選ぶと思う、やっぱ聞き手を絶対、エピック時代のものって」

 

 

【公式】

創世記より「ファイティングマン」


「珍奇男」


浪漫記より「悲しみの果て」


「今宵の月のように」


胎動記より「ガストロンジャー」


「武蔵野」


「DEAD OR ALIVE」


「シグナル」