エレカシ ライブ ROCK IN JAPAN FES.2002(2002.08.11) | エレファントカシマシ備忘録

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エレファントカシマシのライブ、CD、テレビ、ラジオなどの記録

今年のジャパンフェスは、シートゾーンから動かず音楽の祭典を楽しみつつエレカシの登場を待っていた。
 
いよいよエレカシの登場と言う段になって、そのまま座って見ていようと思ったが、やはりそれは出来ず、立ち上がり宮本が舞台袖から出てくるのを待つ。
なぜか宮本専用椅子が出ているなぁと思っていると、なんと1曲目が「珍奇男」。

そう来たか!と私は興奮気味だが、周りはドラゴンアッシュに向けてかすでに人が少なく、何人かは立ち上がってノリながら見ている。
そこにいかにもエレカシファンの私がいると浮いてしまう。
とうとう「デーデ」でがまんできずにスタンディングゾーンの後方に移動する。
 
後方ゆえ、のっている人はまばらだろうと思っていたが、逆にファンが多かったみたいで、心置きなく身体を動かす事ができた。
曲目がアルバム、しかも『ココロに花を』からのものが多く、正直「うわ~みんな知らないよな…。個人的には嬉しいんだけど。」とヒヤヒヤだった。
 
今日のラインナップの中で、ウルフルズのライブがヒット曲の多い事のメリットをひしひしと感じさせるもので楽しかっただけに、なんだか負けてる?と思ってしまった。
勝ち負けじゃないんだけど、わかってるけど…。
なんというか、宮本がメジャーを目指しているだけに“さみしいなぁ”と思った。
 
でもこういったイベントで、ファンでなくても盛り上がれる曲がエレカシにだってたくさんある中で、こういう選曲にしたのはなぜだろう?
と考えている。
自暴自棄?
そんな訳ない。
 
エレカシは元々“ライブパフォーマンス”で魅せるのではなく、本当に歌で聴かせるバンドだ(と勝手に思っている)。
ステージには4人。
荒削りだけど心に響くサウンドとヴォーカル。
初めてライブで見た時、圧倒された。

ウルフルズと同じようにしてほしいというのではなく、「今宵の月のように」「はじまりは今」「風に吹かれて」「悲しみの果て」「孤独な旅人」のような、イベントではこういう曲順でもよかったんじゃないか。
あるいは「女神になって」「真夏の革命」「暑中見舞」「ハロー!New York」「東京ジェラシィ」なんていう曲達でも十分魅せれるし、かっこよかったんじゃないか、と思う。
この前の“FACTORY”のような曲順でもいいだろうし。
 
だけど、宮本が選んだ曲順は今日のそれだった。
 
やはり宮本は「お約束」が嫌なのかな?
曲順はライブ的にはかなり不安定なものだったし、見ているこちらがちょっと心配になってしまうようなシーンもあった。
でも、これもいつもあることだよな。

私はいちファンなので、良いか悪いか、を感じる事しかできない。
では、今回のイベントはどうだったかというと、良かった。
だから、それでいい。
ラストがガストなのはう~ん…と思ったが、演奏が生で(たぶん)、CDの数倍かっこよかったし。
ステージを相変わらず駆け回る姿はかわいらしく、微笑ましくなってしまうし、心が熱くなるし。

イベントに行った人がエレカシをどう感じたか、がエレカシのその時の評価なのだから、私はそれに文句を言わないし、何も感じない。
 
帰りの電車で久しぶりにAL.『sweet memory』を聴いて、やっぱり宮本の歌声はいいとしみじみ思った。
 
今回のフェスで最高にかっこよかったのは『Baby 自転車』。
フェスでこの曲を歌ってくれるとは思わなかった。
『かけだす男』も意外だった。
『ファイティングマン』とかも最高だったぁ。
 
時間がたってみると、やっぱりエレカシはいつも…か、それ以上のライブアクトですっごくかっこよかったなぁと思う。
不安定だったと書いたけれど、安定したお決まりのライブが見たいのか?って言われたらそれは否だもんね。
エレカシはとことん、エレカシらしかったんだと思う。
 
 
<SET LIST>
01.珍奇男
02.デーデ
03.かけだす男
04.四月の風
05.Baby自転車
06.悲しみの果て
07.普通の日々
08.秋-さらば遠い夢よ-
09.あなたのやさしさをオレは何に例えよう
10.ファイティングマン
11.ガストロンジャー
 
<DAY-3出演者>
HY
くるり
GRAPEVINE
ウルフルズ
山嵐
エレファントカシマシ
Dragon Ash