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フーの宮島の「シカ」考

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実は先日の日記内容は広島県への意見としてメールしました。先日広島県より返信がありましたのでその情報開示とともにこちらから送った内容についてもお知らせいたします。
クローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバー
フー宛に来た≪広島県総務局広報課≫からの返信です。


≪広島県総務局広報課≫様より

 宮島のシカは野生動物であり,自然の中で餌を取り生息しています。これを踏まえ,廿日市市が,宮島地域シカ保護管理計画に即し,市街地での生息数を減少させ,山に帰すために餌やりを禁止し,併せて,栄養状態の悪いシカについては保護し,回復を確認してから自然に帰すなどの管理を行っているところです。
 なお,県と環境省は廿日市市宮島地域シカ対策協議会にアドバイザーという立場で参画しております。モニタリング調査の情報公開については,調査実施者である廿日市市農林水産課にお問い合わせ下さい。
 <環境県民局自然環境課>

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読んでみて気付いた事。
県も環境省も宮島地区シカ対策協議会のアドバイザーであり、この件に関しては協議会を通してアドバイスする立場である。
あの組織図を見てもそのようには理解しなかったのですが、どうやら協議会の当事者として地元の関係者及び関係機関が対策を実施していると解釈できます。
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ではどのようなメールを私から広島県環境課に送ったのか、内容はこちら。

広島県環境課様
宮島の鹿は戦後、給餌を受ける事で観光に役立てられ人間の近くにいることで生き長らえて来ました。

ところが約10年前増えすぎてあまりにも人馴れした鹿を適正な頭数にする為に「野生に返す」との名目で鳥獣特別保護区でありながら突然給餌を禁止されて久しいです。
宮島の鹿の歴史を辿ると野生だった事実が見当たりません。
したがって「野生に返す」ではなく「野生に変える」とした方が正確ですね。

栄養状態もこの10年間は過去最悪と言わざるを得ないです。

給餌禁止を推進するならばその救済措置として、
①芝草地の確保
②市街地の鹿の避妊措置(少なくともAブロック地区)

この二つを最低でも実行しなければ宮島の希少植物の絶滅にも直結するでしょうが、それについての懸念はおありなのかも甚だ疑問です。
また、相当な費用がかかろうが、今まで鹿が宮島観光の役に立ってきたことを考えればもう少し敬意を持って接しても良いのではないでしょうか?

植生環境も整わない、更には救済措置も取られないといった二重の苦しみを強いられた過酷な状況の中、鹿に弁当やお菓子を横取りされても頷ける話で、観光客様にとってはたまったもんじゃありませんが、地元の人が鹿を責めるのも筋違いです。

その二つの救済措置は実は廿日市の宮島地区鹿保護管理ガイドラインにもちゃんと記載されています。
現存する鹿の生きる権利が守られるのであれば、給餌禁止も頷けます。
ところが、その施策を検討する環境省、県、廿日市、地元宮島住民で構成される機関「宮島の鹿対策協議会」なるものが別に設けられており、なぜか毎年同じ特定の同一専門家によるモニタリング調査結果によって毎年芝草地造成案は却下、そのモニタリング調査による繁殖率の結果から避妊措置も行わないと結論付けられ続けています。

ちなみにその協議会には観光客や一般人は参加はできず傍聴のみです。

また、そのような重大な協議内容を決定付けた裏付けとなる繁殖率の詳しいデータの情報開示をお願いしたいのです。
ボランティアが給餌をしていなければもっと鹿は淘汰されていたはずです。
何故ならば狭い宮島に現存する植生環境で鹿を養える環境収容密度は限界に達しており小型化、受胎能力の低下によりようやく今の状態を維持している訳ですから。
これはどうも保護対策と被害対策を混同されているような気がしてなりません。

もっと市民にも理解を得られるようにモニタリング調査結果で得られる繁殖率から導きだされたとされている芝草地と去勢避妊を先送りにされる論拠を示してください。

それがなされない限りいくら餌やり禁止といっても観光客はもちろん一般の人の理解は得られる事は無いでしょう。


余談ですがいろんな方から県政提言に寄せられるメールに対しての環境課様からの返信がどうも紋切り型ですので、血の通った個別の返信を望んでおります。

下にご参考までにその紋切り型とされる文章をのせておきます。

宮島のシカ対策への御提言をいただきありがとうございます。宮島のシカ対策につきましては,平成19年度から廿日市市が,学識経験者(専門家),地元宮島町の関係者及び廿日市市で構成する「廿日市市宮島地域シカ対策協議会」を設立し,その協議会において,シカの生息状況等に係るモニタリング調査結果や宮島地域シカ保護管理計画等に基づき協議を行い,シカの順応的管理を実施しているところです。広島県といたしましては,この協議会において合意形成された方針を尊重して参りたいと考えておりますので御理解のほどお願い申し上げます。なお,協議会事務局の連絡先は廿日市市農林水産課となっております。また,廿日市市のホームページにシカ対策の経緯、シカの現状等を掲載していますので,ご覧になってください。