7月2日、待ちに待った『三婆』博多座公演・夜の部を見てきた。
前日の夜中に書いたファンレターは、夜中に書いたラブレターが朝読み返すと恥ずかし過ぎて渡せなくなるのと似ている気がして、敢えて、書き上げた後すぐに封をしてチケットと一緒にバッグの中へ。出演するジャニーズは向井康二くんだけなので、お手紙を渡す方法がわからなかった。専用の箱がない場合のために、封筒の宛名のところは楽屋気付と書いておいた。
博多座から近いところでパソコンを習っているが授業が15:50までで、『三婆』の開演が16:30。
心配症な私は、実は初日である7月1日、交通機関と乗車位置と下車した後に歩き出す方角を実際に予行演習していた。順調にいけば15分ほどで到着することがわかった。福岡に住んで26年だというのに…
博多座に着いたら、本日の公演終了の看板が出ていた。
博多座初日は昼公演のみだったようだ。
傘を持っていなかったが、小雨の中、博多座の周囲をぐるっと回ってみた。ここを出演者達が歩くのは間違いないだろうから、未来の残り香巡り。
裏通りに出ると、楽屋入口があり、女性たちの列が出来ていた。
昼公演が終わって約2時間後なので、これは明らかに出待ち?の列を初めて目にしてしまった。
私も特に急いではいなかったし、十分並べたが傘がないので断念した。明日になれば向井康二くんに会えるのだ。
前日の予行演習のお陰で、16:05ごろ博多座に着いた。
昨日傘を持たずに出たトラウマで今日は終日の曇り予報だが大きい傘を持って来ていた。
劇場入り口で傘を鍵付きの傘立てに置いていざ入場。
チケットを渡す時に、向井康二くんへのお手紙は渡せますかと聞くと、エスカレーターを上がった右手側に箱があるのでそちらへどうぞと教えていただいた。
博多座でも一人だけ用意してもらえるなんてすごいなって胸熱。無事に想いを込めたお手紙を投函完了。
お次はパンフレットだ。
売店が多く、人でごった返していたが無事にパンフレットもゲット。1,300円。
売り場の方に、向井康二くんのページを見せてもらっている人を発見。売り場の方も、「向井さんのページを開いておいたらもっとたくさん売れますでしょうね」と。
そうだそうだと思いながら、お席へと向かう。
本当にカッコいいお写真で、嬉しさもひとしお。
席は何ヶ月も前からジャニーズの青い封筒から度々チケットを取り出しては眺めていたから暗記してるはずだけど、やっぱりチケットで確認。
前へ前へ、下へ下へ。
2列目。
心臓がドキドキしてきた。ほぼ中央だけど、下手寄り。2組の母娘連れさんたちのあいだに収まった。
肝心のお芝居だけれど、三幕まであり、休憩が2回。16:30に始まって終演が19:40。このように長いお芝居を観るのは初めてだ。
大竹しのぶさん、渡辺えりさん、キムラ緑子さんの3人の女性が同じ一人の頼りにしていた男性に先立たれ、経済基盤の弱い高齢の女性の生き方、人との関わり方を考えさせられるお話。
原作は有吉佐和子さん。1961年作。
1973年から度々舞台化されてきており、名だたる女優陣が演じてきている。
シンプルに演劇が好きな人はもちろん、好きな人が出てるから観るっていう人も引き込まれずにはいられない喜劇的要素と高齢化社会の問題を考えさせられる内容だった。
セリフに、『60歳なんてあっと今。すぐ来るわよ。』
と度々出てくるが、60年も前に書かれた本がより深く現在の社会問題を描いている様に驚いてしまった。今で言えばシェアハウス。
康二くんの演技を近くでみて、当たり前だけれど、役になりきっていることに感動。
花道を自転車で登場した時は、落ちないでね〜なんて余計なことも感じてしまったけれど。
三幕の20年後設定は、何故だか見てる自分が照れてしまって。声が滝沢歌舞伎ZEROの官兵衛だ~~って思ったり。三婆さん達と佐藤B作さんの老け姿も衝撃的で、笑ったり泣いたりチクリとしたりドキドキしたり、幕が降りるまで楽しませていただいた。
60年前の日本人の平均寿命は女性が70歳、男性が65歳だったというから、現在に置き換えると男女共プラス20歳ぐらいと考えるべきか。
パンフレットに掲載されている解説、亀岡典子さんの「『三婆』に見る老いの迎え方」を読むと、原作者、有吉佐和子さんの凄さが伝わってきて、時代が変わろうとも普遍的なことに対する目の向け方を教えられる。
これらは、後でパンフレットを読んで思ったことで、実際に観劇中は60歳なんて全然まだ若いのになんでこんなにも老婆扱いなんだ?と迫り来る年齢と女性であることと、仕事を持っていない経済基盤が弱い自分、『三婆』の世界はいつでもそこらへんに現実として存在している。『一婆』になってしまう自分を想像すると、泣けてきた。
ファンクラブ枠では一枚しかチケットを取ってなかったから、後一回、クレジットカード枠で購入した分があるから、全力で楽しみたい。酔いしれたい。
公演が終わって少ししたら、Snow Manの仲間たち、岩本照くん目黒蓮くん渡辺翔太くん見学の目撃情報が伝わってきた。
絶対誰か見に来るはずだから、休憩時間に後ろの客席を見渡して探してみたけれど、じーっと見るのも恥ずかしいし、ひんしゅくを買いそうで、諦めた。しかし、休憩時間中は当然客席なんかにはいないで、楽屋に行ってるよね〜。ラウールくんが大阪松竹座に見学に行った時の一幕の休憩時間中にアイランドTV用に撮っていたのを見たばかりだった。
福岡まで康二くんの出る舞台をメンバーが3人も見に来ていたなんて、本当に人に愛される男、向井康二くんを誇らしく思う。
博多座の近くにある有名なラーメン屋さんでも目撃されているらしく、さりげなく行ってしまうのだろうな私。
次に書くファンレターには『三婆』の感想が書ける。ヘンテコな文章しか書けないけれど、次はもっと感謝の想いも伝えたい。果たして出来るのか?
タイムリーに書けなくて、いつも何日も前のことを書いている。書き始めたのは観劇直後だったのに。
子供の頃の宿題の日記もために溜めていた自分だったな〜
読んでくださった皆様、ありがとうございます😊