元気な第一歩を

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今年も地域自治会が主催する「正月餅つき祭り」が開催されました

それは正月を終えた3連休の中日でした 

毎年100名ほどの住人が参加します


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私は役員ではありませんが 何時の間にか自治会行事の手伝いをする

アドバイザーとして登録されており何か事ある度に駆り出されるのです



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餅つきは 故郷“但馬”では欠く事の出来ない恒例行事でした

小学校高学年から「餅つき機」が普及する迄毎年の年末行事として

父が単身赴任の為 他に男手が無い我が家では殆ど私が杵でお餅を

つく役割を担っていました



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餅つきは力が有れば良いと言うものではありません

“こねが6分でつき4分”杵で入念にコネておかないとブツブツの

「ダマ(米粒が残る)」が残り素人の仕事だと直ぐに知れます

力任せに臼を叩いてしまうと小さな木片がお餅に混ざってしまいます

杵を落とす場所の餅の厚みを判断しての力加減が重要なのです

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つきと同じに重要なのが「反し」です これが下手だとムラの有る

アバタ餅となりますし そもそも餅つきになりません 

そして何よりも怖いのが手や頭に杵が当たる重大事故です

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打ち手と反し手の呼吸が合うと自然とお互いに声を掛け合うようになり

周りの人々もそれに誘われその声に自分の声を重ね合わせるようになり

ます そして掛け声の合唱が始まるのです



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“但馬”では一臼目は神様仏様用 最後の一臼が「鏡餅」となります

賑やかでありながらも正に厳粛な神事でした

そんな事を思い出しながら無事に正月の「神事」を終えたのでした

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ふっと目蓋を閉じると天真爛漫でヤンチャなあの頃の一瞬一瞬が

フラッシュの如く鮮烈に思い出されるのです

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