『亀戸梅屋鋪』
絵はwikipanionより保存したものに改印年月を追記して転載
🖼極端なまでの近景拡大画法により、絵を見ている者をして画面に入りこんだような感覚にさせられる。色の対比、摺りやぼかしなど技術の粋を極めていて、シリーズ(名所江戸百景)を代表する一図でもある。
豪農喜右衛門所有の梅園の「臥龍梅」が描かれているのだが、その梅の木は•••梢は高くないが、枝は数十丈にはびこって、枝毎に半ば地中に入りまた地上に出ては枝茎をつけ、どこが幹やら区別がつかない。その勢いある屈曲は、ちょうど龍が臥(ふ)すようであった••と。
📙浮世絵研究家のヘンリー•スミスは、「••絵の左上の木の札には臥龍梅と書いてあり、人が近寄れないように柵がしてあったようで、遠景に描かれているのが、その柵である。ここは、柵の内側から見る特等席である••」(岩波書店「広重名所江戸百景)と解説している。
つまり、中景の柵から手前までの幾つもの枝は一本の木のものなのです。これには気付かなかった!絵を細部にまで見ることを教えられましたよ。
昨日(2/28) 亀戸へ梅見に出かけました。
錦糸町駅から徒歩10分ほどで蔵前橋通りに着。
👇天神橋から北西方向を見て…東京スカイツリーと手前は
横十間川
👇亀戸天神境内に入ります
👇梅が見ごろでした
👇豊國(二代目•三代目)の碑
亀戸天神から北へ約400m•梅屋鋪跡を目指す🚶
………
かっての梅園は“「臥龍梅跡」碑と案内板” を残すのみで
今はタクシー会社やら町工場になっていていました。
説明板: 明治43年(1910)、大雨により隅田川沿岸はほとんど水に浸かり、亀戸•大島•砂村のほぼ全域が浸水、この洪水により、梅屋敷のすべての梅樹が枯れ、廃園となりました。
以上
4月並み暖かい日(^_^;) の梅見散歩でした。