仙台育英(宮城)         下関国際(山口)

 

 

 

 

 

 

仙台育英VS下関国際、甲子園決勝の行方は? 両校ともに粘りの打線

 

相手投手を苦しめる驚異の粘り

 仙台育英打線に初回から2イニングで2投手合計72球も投げさせられた聖光学院の斎藤智也監督は、お手上げという表情でこう言った。

「追い込んでもファウルで粘られる。想像以上に相手打者の対応に苦しめられました。ファウルをこれだけ打たれるとピッチャーにとって苦しい。打ち損じの打球がもう少し中(フェア地域)に入ってくれればいいですけど、序盤からファウルの多さは監督としても『まいったな』と思って見ていました」

 一方、エースの山田陽翔が6回で100球を超える苦しい投球を強いられた下関国際打線について、近江の多賀章仁監督ばこう漏らした。

「2ストライクに追い込んだ状況で非常に粘られた。2ストライクまではいくんですけど、各打者が『食らいついていこう』と向かってくる。ちょっと甘く入るとしっかり食らいつかれました」

 準決勝で仙台育英はファウルが24球。そのうち2ストライクからのファウルは9球だった。下関国際はファウルが21球。追い込まれてからのファウルは仙台育英を上回る10球もある。特筆すべきは両校ともに4番打者がもっとも粘っていること。仙台育英は齋藤陽、下関国際は賀谷勇斗が2ストライクから合計5球もファウルを打った。これが両校の打撃の姿勢を表している。

 

 

積極的に仕掛ける指揮官

 もうひとつ、両チームには共通点がある。それは、監督が積極的に試合を動かすということだ。仙台育英・須江監督は4試合でスクイズを5度も敢行(成功は2)、ヒットエンドランも9度試みている(ランエンドヒットは除く)。

 一方の下関国際・坂原監督もスクイズを2度敢行(2度とも成功)。ヒットエンドランは5度仕掛けている。打つだけでは点がとれない。足を絡めた攻撃をすることで投手の集中力を分散させ、失投や暴投、制球の乱れを誘う。これが両校の戦い方。決勝もお互いのベンチワークが勝負になる。

 注目したいのは、バッテリーがいつピッチドアウトやウエストを使うか。相手に足技を意識させるためにも、両監督ともに序盤から失敗覚悟でエンドランを仕掛ける可能性が高い。相手が動くカウントで外すことができれば、流れを呼び込めるだけでなく、その後に作戦を仕掛けづらくさせることができる。外すサインはベンチから監督が出すことが多いだけに、監督同士の読み合いが興味深い。

 

 

 

 

 

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