• 不妊治療ってどんなことをするの?
    まずは原因の検査からスタート!

    不妊の原因はいろいろあるけれど、大きく分けると左の4つに。不妊治療は、不妊の原因を順を追って調べる「スクリーニング検査」からスタート。まずは、月経初期に黄体化ホルモン、卵胞刺激ホルモンが正常に分泌されているかを血液検査し、月経終盤に、造影剤を子宮に満たして腹部レントゲン撮影をし、子宮のかたちや卵管が詰まっていないかをチェック。次に、排卵期に、卵胞のかたちや育ち方を確認する超音波検査、ホルモン(エストロゲン)分泌を見る血液検査、タイミング法を行ったのちに子宮頸管から分泌される粘液の検査をする。そして、月経前の基礎体温が高温になる時期に、血液検査による黄体ホルモンの分泌チェック、子宮内膜の厚みを調べる検査を行う。原因があればその治療をし、医師の指導のもとタイミング治療を数周期行えば、半年くらいでかなりの患者さんが妊娠できるそう。

    “不妊の原因疾患

  • スクリーニング検査、タイミング法、
    そして、人工授精、体外受精へ。

    スクリーニング検査ののち、タイミング療法(排卵に合わせてセックスをする方法)を繰り返しても妊娠しない場合は「人工受精」へ。これは、精子を採取して洗浄し、細い管で子宮の奥まで入れて、卵管に行きやすくする方法。これでも妊娠しなければ、「体外受精」または「腹腔鏡検査」へ。体外受精とは、採取した卵子に精子をふりかけて自然に受精するのを待ち、順調に受精、分割したら子宮内に戻す方法。精子が極度に少ない場合は、採取した卵子に1匹の精子を細いガラス管で注入する「顕微授精」という方法を用いることも。国立成育医療センター不妊治療科医長の齋藤英和先生によると、「私の担当している患者さんでは、妊娠した方の多くは5回以内の体外受精で妊娠しています。もちろん、1回の体外受精で妊娠する人も、10回目でようやく妊娠する人もいます」。ちなみに、ここ数年で生殖補助医療による出産はぐっと増えている。

  • 不妊治療費のツライ現実!
    体外受精は1回20~60万円

    スクリーニング検査は保険対象内。しかし、人工授精や体外受精は自費治療に。人工授精だと1回約1~3万円の場合が多く、体外受精は、安いところで1回20~30万円、高額なクリニックだと1回60万円くらいするところも。不妊治療の人を支えるNPO「Fine」による調査では、47.7%の人が「100万円以上の治療費を払った」と回答。何回続けるかは自身の意志とはいえ、それなりの出費を伴うのが現状のよう。ここで覚えておきたいのが、体外受精に関しては、高額の治療費による経済的な負担を減らすため、国や自治体から補助金が出ること。例えば、東京都の場合、治療1回につき上限15万円。申請の回数制限や所得制限などは、厚労省のHPや各自治体で確認を。「母になるという夢をかなえるために、今から体と心、環境を整えて、正しい妊娠の知識を持ち、来るべきときに備えてくださ