がんの転移

転移(てんい、metastasis)とは、がん細胞が原発病変とは違う場所に到達し、そこで増殖し、同一種類の腫瘍を二次的に生じることをいいます。
転移した細胞は、原発病変のものと同一種となります。乳癌が肺に転移した場合、二次がんは悪性の肺細胞ではなく、悪性の乳腺細胞によって形成されます。がんの転移は早期がんでも血液中にがん細胞が漏れ出ていることも確認されています。

転移の種類

・局所転移(local metatasis):原発巣付近に転移するもの
・領域転移(regional metatasis):局所リンパ節に転移するもの
・遠隔転移(remote metatasis):原発巣より離れた遠隔部位に転移するもの

転移の経路

がん細胞が原発病変と異なる場所に転移する際に通過する経路には以下のパターンがあります。

■リンパ行性転移
リンパ流に沿って移動し、転移するもの。口腔癌では顎下リンパ節、乳癌では腋下リンパ節
■血行性転移
血流に沿って移動し、転移するもの。血管壁の薄い細静脈や毛細血管に侵入し、壁の厚い動脈へは稀である。好発部位としては大量の血液が流れ込む肺や肝臓に多い。
■播種
播種(はしゅ、dissemination)は、腹腔や胸腔といった体腔へ漿膜を突き破って連絡した腫瘍から、がん細胞が体腔内に遊離して他の漿膜面に移植され転移するもの。癌性の腹膜炎や胸膜炎が発生することが多い。
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