ある新婚初夜のご夫婦でございます。この新婿というのがまったくのズブの童貞でございまして、いったいなにをどうしたらどうなるのか訳が分からない。
 聞きかじりの知識で新妻の腹の上に乗りまして抜き身を振り回しておりますと、上手い具合に秘め所に命中、めでたくズブリ...新妻は感極まって
 「アァッ! 死ぬゥッ」
 などと悲鳴を上げたものですから、この亭主の驚いたのなんの...そのまんますっ飛んで逃げて、わけも言わずに友達のうちの押し入れに隠れて出てこない。それでも、四日目の夜にほっかむりをして自分のうちの近所へやって参りました。
亭主   もし、ちょいとモノを尋ねますが...
通行人  ハイ、何でしょう?
亭主   このあたりで、三、四日ほど前に婚礼を上げたうちをご存知で?
通行人  そういえば、あそこのうちで...それが何か?
亭主   そこのうちの嫁が、腹を突き刺されて大変なケガを...
通行人  へぇ、そりゃぁえらいことだ
亭主   その後、命に別状ないか、ご存じありませんか...
 
 ある若夫婦でございます。まことに仲がおよろしい。自然と、夜のお仕事にも精が出まして、
「おい...」
「はい...」
で、もう通じる。

「ねぇ...」
「うん...」
で、他に何も言うことは無い、というくらいで、毎晩毎晩このありさまでございますから、だんだんと顔色が悪くなってくる。眼肉が落ちて目の玉が窪んでくる、頬の肉が落ちて顎がとんがってくる。とうとうお医者様に、
医者  こりゃ、いくらなんでもチト過ぎますな。夜の仕事は、するなとは申しません。せめて今の半分になさいませ
といわれてしまった。
夫   半分ですか...
医者  さよう。さもないと、おふたりとも命を縮めることになりますぞ
 お医者にここまでいわれてはしょうがない。半分にしよう、と二人で誓いあいます。ただ、半分といったって回数や時間が半分ってわけじゃない。お道具の半分だけ使って、あとの半分は使わないでおこう、てな、妙な約束ができあがりました。
 さて、その夜のことでございます。
妻   ねぇ...
夫   うん...
 てんで、また始まった。亭主は約束通り、半分入れて、それ以上は入れません。これではかみさんが承知をしない。亭主の腰を抱きしめてグイッとばかりに、全部入れてしまった。
夫   おい、約束が違うじゃないか
妻   いいぇ、違いません...
夫   半分の約束だったろう?
妻   あなたは先の方の半分をお使いなさいませ。あたくしは根元の方の半分を使いますワ