Flashの終焉を、アドビ システムズが正式に発表しました。iPhoneやAndroidではすでにその存在を忘れられているFlashですが、PC向けサイトでは今でも使っているところがあるでしょう。

しかし、アドビとしてはFlashの役割が終わったとして、製品としてのサポートも終了していきます。具体的には、次のようなことを発表しています。

 

 

Flashはアニメーションにしてもインタラクティブなインターフェイスにしても、Webの世界を大きく変えた技術でした。しかし、HTML5、WebGL、WebAssemblyといったオープンな標準技術が進化したことで、以前はFlashのようなプラグインで実現していたような機能も標準技術で実現できるようになってきています。

たとえて言うならば、以前はjQueryがなければ実現できなかったことも、いまはかなりの部分をブラウザが標準でもつJavaScriptの機能で実現できるようになっているようなものです。

そうしたことから、Flashの終了を決定したとのことです。

これが何を意味するのか。Web担当者さんとしては、現在Webサイト上でFlashの技術を利用していないかを洗い出し、使っていた場合は、どこで何のためにFlashを使っているのかを確認のうえ、他の手法に置き換えていく必要があるということです。

実はWeb担でも404ページなど忘れがちな場所でFlashを利用していました。ほかにも、CMSの複数ファイル一括アップロードの仕組みなどは、もしかしたらFlashを使っているかもしれません。

 

各ブラウザはFlash対応を順次縮小へ

今後のFlash対応に関する各社の予定は次のとおりです。

Google(Chrome)

  • 今後数年間でFlashサポートを終了へ。
  • まずは、Flashの実行にユーザーの確認が必要になる状況を今よりも増やす。
  • その後、デフォルトでFlashを無効化。
  • 2020年末に向けてChromeにおけるFlashのサポートを終了へ。

 

Mozilla(Firefox)

  • 2017年8月より、サイトごとにFlashプラグインを実行していいかユーザーが選択するように。
  • 2019年には、ほとんどのユーザーでFlashがデフォルトで無効化。
  • Firefox延長サポート版(ESR)ユーザーは、2020年末までFlash利用可能予定。
  • ただしアドビによるセキュリティサポート終了後は、すべてのFirefoxでFlashは利用不可に。

Microsoft(IE/Edge)

  • EdgeではすでにFlashの実行にはユーザーの能動的クリックが必要になっている。
  • 2017年末~2018年にかけ、EdgeではサイトごとにFlash有効化状況をブラウザが記憶するように(IEは現状のママ)。
  • 2018年後半には、Edgeでは訪問ごとにFlashの実行にユーザーの許諾が必要に(IEは現状のママ)。
  • 2019年後半には、EdgeとIEの両方で、Flashがデフォルトで無効に(ただしユーザーが任意で有効化は可能)。
  • 2020年末までには、全Windows上のEdgeとIEの両方で、Flashを実行できないようにする。

 

Apple(Safari/WebKit)、Facebook

Apple(Safari/WebKit)、Facebookも、同様のスケジュールでFlashを無効化していくとしています。

Adobe AIRは開発・サポートを継続、Flash Videoならば再生は今後も可能

Flashの技術は、Flash Player(Web向け、ブラウザのプラグイン)だけでなく、Adobe AIR(デスクトップアプリケーション向け)でも利用されています。

アドビ システムズでは、Adobe AIRに関しては開発・サポートを継続することを明言しています。

また、Flashはゲームなどのようなインタラクティブコンテンツだけでなく、Flash動画(Flash Video)のためにもよく利用されていました。

既存のFlash動画は、VLCメディアプレイヤーなどの一般的な動画再生ツールで再生できるはずです。