普段あまりお目にかからないicuの実態。 各診療科の先生方から見ても、とくに研修医の先生などからは、もしかしたらとても敷居のたかい病室になっているのではないかと思います。 

 

それは治療が複雑(そう)であったり、難しい薬がたくさん投与されていたり、一瞬足りとも目が離せない状態であったり。 そしてその難解さが、各診療科主治医のもとから、そのまま患者さんの御家族へ伝えられているように思えます。 

 

確かにicuは難しい。 icuは麻酔科と同部署で運営されていることがおおく、私もicuを研修する前の麻酔科入局したての頃は、何とも難しそうな部署だなと思っていました・・・(同部署なのに)。 

一般市民、つまりは患者さん・患者さん家族からは、人工呼吸器などの機械やピカピカ照り輝くモニター類、夜どおし鳴り響くアラームの音など、他の病棟とは異なった異質な空間と雰囲気に、患者さんの治療の状態をさらに難しく感じ取るのではいでしょうか。 患者さん本人は意識がない場合がほとんどです。 もう助からないのではないか、これからどうなるのだろうか、というような不安にもかられることでしょう。 集中治療室(icu)は患者を治すところというのが前提です。もちろん、ときに助からないような絶望的な場面に遭遇することもあります。

 

 患者さんの状態は一概には議論できませんし、icuにいるような状態ですから、常に急変のリスクも伴います。 しかしそこでは、24時間体制で常駐する医師・看護師が、極めて手厚い医療を施しています。

 

安心して下さい。 患者さんは意識がないことが多く、状態の説明をするのは常にキーパソンとなる患者さんに親しい御家族です。御家族に方には、不安に思うことがあったら、すぐに常駐スタッフに現状態を尋ねて頂きたいです。 そして常駐するスタッフは、自らの治療に自信と責任をもって、わかることはしっかりと、わからないことはわからないと、十分すぎるくらいに御家族に説明する。

 

 たとえわからないことがあっても、可能な限りわからないものを少なくしていく。

 

一生懸命調べたり、上司に相談したり、他の診療科のスタッフに相談したり。 そしてまた御家族に説明していく。患者さんの今の重篤な状態を家族として受け入れることができるかどうか、それが難しいと思われているicu治療の本質です。 私はそう習ってこれまでやって来ました。 常にコミュニケーションをとってよりよい関係を作り、納得の医療を提供していくことが望ましいです。

 

 集中治療医は今もこの時間も頑張っています。 この部署と職業を広く知ってもらいたいと、常日頃より思っています。 icuは、さまざまな疾患や事故などで重篤な状態に陥った患者を集中してケアする場所です。

 

2014年のデータでは781施設にicuが設置されています(厚生労働省「医療施設調査 平成26年医療施設(静態・動態)調査」より)。大学病院や総合病院など大きな病院になるほど設置率が高くなる傾向にあり、500床未満の病院へのicu設置率が約7%なのに対して、500床以上での設置率は約67%となっています。 

 

特定の診療科や臓器に限らず、患者が複数の疾患を抱えている場合も少なくありません。専門的な知識やスキルだけではなく、患者の全身状態を総合的に管理する必要があります。

 

icuは看護師が働く部署の中でも高度な知識を必要とするので、仕事内容は難しく、また気の抜けない場所でもあります。 icuで働く看護師の仕事内容は? icuに入室している患者は、たくさんのモニターやドレーン、点滴、人工呼吸器など、管理が必要なものが多いうえに、バイタルサインを含めた患者の全身管理も行っていかなくてはなりません。

 

また、icuの患者は重篤な状態の方ばかりなので、異常は早期に対応しなければなりません。そのためには些細な兆候も見落とさないよう細心の注意が必要です。さらに、患者の清潔を保つのも重要な仕事です。

 

動くことができない患者の皮膚状態に変化がないか、ということにも注意することが大切です。ほかにも、状態が安定した患者の退室・転棟準備も大事な仕事になります。 

 

どんな看護師がicuに向いている? icuの看護師は、仕事内容を見てもわかるように、細かな観察能力と豊富な知識が必要となります。モニターが異常を示しても、それが何を意味しているかが分からなければ、対応が遅れてしまいます。また、わずかな患者の変化が重要な兆候である場合もありますので、小さな異変も見逃さない視野の広さとアセスメント能力が欠かせません。

 

それらを養うためには、どんな分野でも学び続けることが重要です。重篤な状態の患者の命を守る責任感と、学びへの貪欲な姿勢を持った人が、icuに向いていると言えるでしょう。