白血病の種類 急性白血病 骨髄性白血病 リンパ性白血病 急性骨髄性白血病 (AML: acute myeloid leukemia) 急性リンパ性白血病 (ALL: acute lymphoblastic leukemia) 慢性白血病 骨髄性白血病 リンパ性白血病 慢性骨髄性白血病 (CML: chronic myelogenous leukemia) 慢性リンパ性白血病 (CLL: chronic lymphocytic leukemia)ページの先頭へ戻る 造血のしくみ 血液細胞には大きく分けて、赤血球、血小板、白血球があります。白血球というのは、リンパ球、顆粒球、単球の総称です。 これらの血液細胞は、骨の内側にある骨髄というところでつくられます。そこで、血液細胞のもとになる造血幹細胞から各種の血液細胞へと変化(分化)し、成熟した血液細胞が血液中に放出されます。 変化する過程は大きく分けて2つあります。赤血球、血小板、単球、顆粒球をつくる過程は骨髄系、リンパ球をつくる過程はリンパ系とよばれます。 白血病の発症(原因)について 原因 白血病を含む「がん」は、一般に遺伝子や染色体に傷がつくことで発症すると考えられています。たとえば、慢性骨髄性白血病(CML)では、患者さんの95%以上でフィラデルフィア(Ph)染色体という異常な染色体が見つかります。遺伝子や染色体に傷がつく原因として、放射線、ベンゼンやトルエンなどの化学物質、ウイルスなどが挙げられていますが、そのしくみは完全には解明されていません。また、白血病は遺伝しませんので、親が罹ったとしても、子どもが必ず白血病になるわけではありません。 診断 白血病の診断は、問診、血液検査、骨髄検査などの結果に基づいて行われます。そのため、通常の健康診断や血液検査をきっかけとして、白血病が発見されることも少なくありません。 貧血などの症状があり、血液検査の結果から、血液細胞の数や種類に異常がみられた場合、白血病が疑われます。最終的な診断には、骨髄液を吸引する「骨髄穿刺(マルク)」や、骨髄の組織を採取する「骨髄生検」などの骨髄検査が行われます。骨髄はすべての骨の中にありますが、骨髄穿刺は腸骨(骨盤の骨)から採取するのが一般的で、ときには胸骨(胸の正面にある平らな骨)から採取することもあります。骨髄中の細胞の数や種類、染色体や遺伝子の状態を確認し、白血病かどうかを確定診断します。 男性 がんの三大療法 がんの告知を受けた方に示される治療方法は、基本的に「手術療法」「化学(薬物)療法」「放射線療法」の3種類があり、これを三大療法と呼んでいます。日本では、これまで手術ががん治療の中心にありましたが、近年は化学療法や放射線療法が進歩し、がんの種類やステージ(病期)によっては手術と変わらない効果が認められています。 さまざまな検査を行いながら、"どの治療方法がその人のがんにもっとも効果を期待できるか"を、医師は探っていきます。検査結果に加え、その人の年齢や性別、環境や希望なども考慮して総合的に判断し、治療方法が提案されます。場合によっては、2つ以上の治療を組み合わせる(集学的治療)こともあります。 手術 薬物療法 放射線治療 がんの病巣を切除し、その臓器の周辺組織やリンパ節に転移があれば、一緒に切り取ります。早期のがんや、ある程度進行しているがんでも、切除可能な状態であれば、手術療法が積極的に行われます。がんのかたまりが一気に取れることと、検査ではわからないごく小さな転移(微小転移)がなければ完治の可能性が高いことがメリットです。しかし、体にメスを入れるため、創部(キズ)の治癒や全身の回復にある程度時間がかかり、切除した部位によっては臓器や体の機能が失われることもあります。 こうしたデメリットを小さくするために、最近は、切除する範囲をできるだけ最小限にとどめる方法(縮小手術)や、内視鏡(小型カメラ)を使った腹腔鏡下手術、胸腔鏡下手術など、体への負担(侵襲)を少なくする手術の普及が進んでいます。 【問題点】 創部(キズ)の治癒と全身の回復に時間がかかる 臓器を切除することによって、臓器や体の機能が失われることがある ごく小さな転移(微小転移)は治療できない 手術不能な場所にできたがんには適応しない 化学(薬物)療法 主に、抗がん剤によってがん細胞を死滅させたり、増殖を抑えたりする治療方法です。抗がん剤の投与方法は、点滴や注射、内服です。血液を通して全身をめぐるため、ごく小さな転移にも効果があります。一方、脱毛、吐き気、倦怠感、しびれ感など、副作用の症状や、肝臓や腎臓、造血器官などへの障害が避けられず、患者さんにとってつらい治療になりがちなのが難点です。 しかし、吐き気などの副作用をやわらげたり抑えたり、白血球の減少を抑える薬の開発などによって、日常生活に支障がない程度に、症状を軽くできるようになってきています。また最近は、がん細胞だけに作用する分子標的治療薬の開発が進み、実用化されているものが増えています。 このほか、乳がんや子宮がん、前立腺がん、甲状腺がんなど、ホルモンが密接に関わっているがんに対しては、「ホルモン療法(内分泌療法)」がよく行なわれます。特定のホルモンの分泌や作用を抑制することで、がん細胞の活動を抑えて腫瘍を小さくしたり、転移や再発を抑えたりします。副作用は比較的少なめですが、長期間治療を続ける必要があります。 【問題点】 がん細胞以外の健康な細胞にも悪影響を与えるため、さまざまな副作用があらわれる可能性がある がんの種類によっては抗がん剤の効果があらわれにくい 高額な薬を長期にわたって使用する場合もある 放射線療法 がんの病巣部に放射線を照射して、がん細胞を死滅させる局所療法です。治療前の検査技術や照射方法の進歩によって、がんの大きさや位置を正確に測り、その部分だけに集中的に照射することが可能になって、効果は格段に向上しています。 また、体の外側から放射線を照射する「外部照射」だけでなく、放射線を出す物質を密封した針やカプセルを病巣部に挿入する「密封小線源治療」、放射性物質を注射や内服で投与する「放射性同位元素内用療法」があります。照射する部位によっては、一時的に皮膚や粘膜の炎症症状などの、副作用があらわれることもあります。 放射線療法に使われる放射線としてよく知られているのはX線ですが、このほか、粒子線を使う陽子線治療や重粒子線(炭素イオン線)治療も実用化が進んでいます。 【問題点】 放射線の影響により、照射部分の炎症症状などの放射線障害があらわれる めまいなどの全身症状があらわれることもある 密封小線源治療、放射性同位元素内用療法では、一部、行動の制限が必要 気をつけたい言葉、かけてあげたい言葉 気をつけたいこと、意識しておきたいこと 家族の誰かが「がん」と告げられたときに、家族が第一にやるべきことは、患者さんの話をじっくり聞くことです。とはいえ、自分の身に突如降りかかった困難を前に、患者さんの心は揺れ、日々移ろっていることでしょう。たとえ家族であろうと、その移ろいやすい心を読み取るのはなかなか難しいことですし、ときに衝突や誤解が生じることもあるかもしれません。それでも根気よく患者さんと向き合ってください。「心と心の対話」は家族だからこそできる、最大のサポートなのですから──。 ここでは、対話の際に頭に入れておきたい事項をいくつかご紹介します。より深いコミュニケーションをとるための手段として覚えておきましょう。 軽率な励ましの言葉をかけない 家族が病気で気落ちしているのを見ると、つい励ましたくなりますよね。しかし、ときに励ましの言葉は、患者さんを追いつめることになります。「がんばってね」、「がんなのに、偉いね」、「あなたはがんばってるよ」、「早く良くなるといいね」……これらの言葉はとても前向きなものに聞こえますが、患者さんの立場になって聞くと、とてもつらい言葉なのです。 同じ励ましの言葉でも、「一緒に乗り越えようね」、「ひとりでがんばらないで、家族を頼ってね」、「がんばるのはあなたじゃなくて、お医者さんだから」、「ひとつずつクリアして、もとの生活を取り戻していこうね」といった表現にすると、患者さんが受け取るイメージはかなり変わってきます。励ましの言葉は、「自分が患者さんだったらどう感じるか」を考えてからかけるようにしてください。患者さんが、些細なことでも悪く考え否定な言葉で話すこともあるでしょう。そんな時ほど励ましの言葉を言ってしまいますが、「そう思ったんだね。」「つらいね」と一緒に泣くことで相手を落ち着かせることがあります。 回答を用意しようとせず、「聞き手」に徹する 病気の家族が悩みや問題を抱えていると、「なんとか今すぐ解決してあげないと!」と思いがちですが、多くの場合、患者さんは「回答」ではなく、「聞き手」を必要としているのです。実際、病気や悩みを抱えている人というのは、回答を提案しても、しばらくすると再度同じことを話したり聞いたりする傾向があります。 上手な「聞き手」になるには、患者さんの話を否定せず、つねに会話は患者さんにリードさせてください。タイミングよくあいづちを打ち、大きくうなずき、ときおり患者さんの目をしっかりと見ましょう。多少オーバーに見えても、「私はあなたの話をしっかりと聞いていますよ」と相手に伝えることが大切です。相手が考え込んで黙ってしまった場合は、会話を急かしたり促したりせず、一緒に黙ってみてください。 患者さんと一緒に、少し先のことをイメージしてみる 患者さんとの会話は、病気のこと、病院のこと、治療のこと、家族の役割分担のことなど、今目の前にある問題が大半を占めることでしょう。しかし、たまには少し先の将来についてイメージすることも大切です。 「今の治療が終わったら、ちょっと遠くまでハイキングに行きたいね」、「入院が始まるとしばらく贅沢できないから、その前に豪華なディナーを食べに行こう」、「来月は手術からちょうど3年経つから、親戚も集めてパーティーでも開こうか」など、少し先の未来に、できるだけ現実的なごほうびを考えることは良い気分転換になります。特に大事なのは、「一緒に」そのときを迎える、というイメージを患者さんに強く持ってもらうことです。 つまり具体的な生きる目標は、希望につながるからです。

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