焼きまんじゅうは群馬にしかない

群馬県にはたくさんの名物が存在していますが、この焼きまんじゅうだけは群馬でしか食べられません。今でこそ観光に訪れる人にも食べてもらえるようになりましたが、かつてはかなりローカルな食べ物だったのです。群馬は小麦が盛んに生産される地域であったため、味噌やどぶろくなど家庭で作れる調味料等を合わせて広まったのではないかと言われています。多くのお店では作り置きをせずオーダーを受けてから調理を始めてくれますので、できたてアツアツの美味しさを堪能できますよ
露店から味噌ダレが焦げる香ばしさが漂ってくると、子どもの頃の郷愁に誘われる。口の周りに味噌ダレを付けながらかじりついた焼きまんじゅうの原風景、原体験が、父母に手を引かれて出かけたお祭りや幼なじみの顔とともによみがえる。焼きまんじゅうは、上州人のソウルフードと言えるだろう。
どこかで焼きまんじゅうを売っているにおいがすると思わず食欲が刺激されてしまう。群馬県民ならばこんな人も多いもの。決して特別なものではなく、生活にしっかりと根付いたおやつなのです。それでは、群馬県に来たらぜひ食べてみていただきたい名店をご紹介して行きます!
原嶋屋総本店【前橋市】
県内イチの有名店
創業1857年(安政4年)前後の県内でも最古参の焼きまんじゅう店。「一串に4個を刺し、素まんじゅうのみを使用する」というこだわりの元に作り出される焼きまんじゅうの味わいは香ばしく食が進みます。コンロで焼きながらタレを何度も塗って生地に味が沁みているのが特徴。地元に住まう人にはもちろん、他県の人にも強い人気を誇るお店です。

店内にはいろりもあり雰囲気満点です。平日は店内で焼きたてを食べることができますが、土日にはテイクアウトのみとなりますのでご留意ください。
時代劇のセットのような古風な造りが魅力的な外
オリタ焼まんじゅう店【高崎市】
漫画版「孤独のグルメ」のモデルになった店
大人気ドラマ「孤独のグルメ」の原作に掲載(名前は異なっていますが)された老舗焼きまんじゅう店。昭和初期から高崎の地で営業しているとあって、美味しさには定評があります。焼きまんじゅう一串に対してのタレの割合は、他店と比較しても随一の多さであるのが特徴。昔ながらの大振りでパリッと香ばしい焼きまんじゅうを味わうことができます。オリタ焼きまんじゅう店では、提供の際に串を抜いてくれるので食べやすいですよ。
「あん入り焼きまんじゅう」は甘辛いタレとあんこの相性が抜群。焼きまんじゅう好きの県民の間ではあん入りは邪道であるであるか否かがしばしば話題に上りますが、好き!という人には絶大な人気を誇ります。
レトロ感にあふれた外観。地域柄高崎市には駐車場が少なく、こちらのお店にも車を停めるスペースがありません。近隣にコインパーキングがありますので、車で訪問する場合はそちらを利用されると良いでしょう。
忠治茶屋【伊勢崎市】
群馬が生んだ稀代の侠客を看板に
江戸時代を駆け抜けた侠客である国定忠治ゆかりの焼きまんじゅう店。あん入り・あんなし両方を提供しており、ふわふわの食感に定評があります。こちらでは生地を柔らかく焼いていますので、固い食べ物が苦手な子供や高齢の方にもオススメ。他店と比較してややタレの甘みが強いように感じられますが、生地自体には甘みが少なくちょうど良い味わいを楽しめます。
焼きまんじゅうのほかにもぜひ味わっていただきたいのが「酒まんじゅう」。お酒の風味が華やかに香る絶品おやつです。できたての頃はしっとりと柔らかい食感を味わえ、水分が抜けて硬くなった後にトースター等で再加熱するとぱりぱりサクサク食感を味わえます。ちなみに、こちらのあん入り焼きまんじゅうにはこの酒まんじゅうが使用されています。
忠治茶屋の店舗は、国定忠治が御用になったと言われる西野目宇右衛門の家を取り壊す際に出た木材などを使用して造られているのだそうで、歴史ファンにも一見の価値アリ。国定忠治の生きた時代に想いを馳せながら食べる焼きまんじゅうも乙なものです。
