空っぽで何もなかった時間。
1年半位。


愛してやまない猫も大事な人も全て置いて私はオランダのアムステルダムにいました。


何故かって?

何していたかって?



とてもとても長くなりますが…





恋人だった人が自殺をしました。



きっと、私の事を恨みながら…。


彼とはそれはそれは酷い終わり方。

彼の嘘や過ちがどうしても許せなかった私は自分が傷付けられた何倍も、何十倍も何百倍もに傷付けてお返しをしました。

私は愛も未練も情もなく、顔も見たくないと思っていました。

生きていても意味がない。毎日死にたいと言って自分で自分を傷付け、沢山の薬とお酒を摂取する彼に死ねばいい。
と、何度も言ったのが彼とした最後のまともな会話だった気がします。



彼は私を憎いと思っていたと思います。それでも私がいないと生活出来ない彼。


私が逃げても追いかけて来ます。

ずっと鳴りっぱなしの電話。

新居や職場の外で私を待つ彼。



チャイムの音や足音が本当に恐怖でした。
遺書を書いておこうかな…と、思ったりもしました。

友人に相談すると今すぐ警察に行けと言われます。


私が警察に行けば彼は間違いなく捕まります。

そしたら本当に彼の人生を壊してしまうかも知れない。

結局は壊すどころではなくなってしまったのですが…


アイツの事は大嫌いだけど、自分でしっかりすれば立ち直れるんだし…
何とか頑張って欲しい…



もういちど、なんとか我慢して逃げよう。
きっともう、諦めてくれる。

どうしようもなくなって何とかして実家に帰るだろう…。

そう思い警察には行きませんでした。


私の最後の優しさは今思うと本当に間違っていたと思います。



そして何日かして彼は星になりました。

私は自分を責め、彼の親にも責められ死んでしまえと言った事を後悔しながらその事ばかりを考える毎日。

私が逃げなければ…
私が見捨てなければ…
私が我慢していたら…


夢にも出るようになり眠るのが怖くなりました。
チャイムの音と足音、電話にも脅えるようになりました。


誰とも連絡も取らずずっと家で過ごす私。
どんどんノイローゼ状態になって行く私を見かねた居候させてくれてた友達が、私の幼なじみに連絡をしてくれてこれまでの私の事の全てを話してくれました。