本年もどうぞよろしくおねがいします。 2017年にむけて思うこと | 日本アニメ視聴館  アニメ公式配信紹介

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ブログに初めて来た方も、時折来てくださっている方も、いつも来てくださっている方も
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m。

2016年に入り、このブログトップに表記している
日本のアニメ作品公開100年となる2017年まで1年をきりました。


何度か紹介してきていますがストーリー仕立ての日本オリジナル制作のアニメ作品は
1917年(大正6年)に公開された下川凹天制作「芋川椋三玄関番之巻」(実質的な第1号)、
北山清太郎制作「猿蟹合戦」、そして現在唯一フイルムが現存する
幸内純一制作「塙凹内名刀之巻」が始祖といわれています※。

※商用アニメ作品

3人の漫画家それぞれほぼ時を同じくして各映画会社から製作の依頼を受け
1番最初の国産アニメ作品の栄誉を競うようにアニメ作品映画を制作をしていたようなので
現在に至るT商業アニメのおける競争の血は最初から受け継がれているのかもしれないですね・・。


超簡略にアニメクリエイターの系譜を記すと  (存命人物は敬称付き)
上記の三人のうち分業体制を構築した北山清太郎から弟子の山本早苗が 
戦後、(新日本動画社→)日本動画社で招集された政岡憲三と僅かな期間ながら共に在籍し
更に日本動画社時代の山本と政岡の後輩にあたる藪下泰司がやがて山本とともに
草創期の東映動画を発展に導きます。

その後輩にあたる森 康二、さらに後輩の
大塚 康夫氏、高畑 勲氏、宮崎 駿氏と受け継がれてゆき
国内外の多くのアニメクリエイターに影響を与える大きな流れ。

そして、東映動画時代に既に漫画家として活躍していた手塚治虫が
「僕は孫悟空」をベースにした「西遊記」の制作に東映動画に参加。
原案・構成という名目での参加ながらアニメーション制作のノウハウを学び
1961年手塚プロダクション動画部(虫プロダクション)を設立。
映画からテレビへ娯楽文化のトレンドの幅が広がるチャンスを逃さなかった
手塚が国内最初の本格シリーズTVアニメ「鉄腕アトム」、
本格フルカラーシリーズTVアニメ「ジャングル大帝」など数多くのマンガ原作作品を
アニメ化していきます。 この時点からマンガでよくみられる漫譜的表現が
多くのTVアニメで今なお頻繁に使われる日本独得の
表現手法として定着したといっても過言ではないでしょう。※

※ただし、漫譜的表現は国産アニメ初期の「塙凹内名刀之巻」から活用されている
制作した幸内純一が漫画家(大正期の漫画雑誌東京パックに在籍)だったことから
アイデアとして取り込みやすかったものと推測
※コミック文化の発展とTVアニメの導入という大きなポイントに加わった手塚治虫の功績は
今振り返ると大きい言わざるを得ないと考えます

虫プロダクションに在籍していた杉井ギサブロー氏※やりんたろう氏※、月岡貞夫氏※、
出﨑統、杉野昭夫氏、富野由悠季氏、安良良和氏ほか
優秀なアニメーターや制作スタッフを数多く輩出し、
新たに新設されたアニメ制作会社△から生み出されて名作に影響を受けて
現在も数多くの名作が生み出されているというのが超簡略化したアニメの大河的系譜といえると考えています。

※東映動画から虫プロダクションへ移籍
△サンライズ・シャフト・マッドハウス・ナック・ぴえろ・スタジオユニ・
京都アニメーション・中村プロダクションほか(一部)

もちろん、この大きな流れ以外でもタツノコプロ、日本アニメーション、
東京ムービー(現在のトムス・エンタテインメント)、エイケンなど※
優秀な作品を世に送り出している
アニメ制作会社が発足していることも忘れてはならないところです。

※1960年代以前より創業している老舗企業を抜粋


ただ、これらは主に絵を用いたアニメ作品で、アニメーションという映像技術による
ストーリー作品の範囲だとほかにストップモーションアニメ(人形・影絵)もあり、
岡本忠成や川本喜八郎などストップモーション系アニメの発展を支えてきた
クリエイターがいることを忘れてはならないでしょう。
現在、3DCG作品全盛となっている状況でストップモーションアニメ技術や作品の
認知度が下がってきているのではないかというのも少し懸念すべき点かもしれません。


2015年は企業や連盟、作品などでちょうどキリの良い○○周年を迎え、
CMや宣伝広告をよく見ました。
なので日本の商用アニメ作品100周年と大々的に宣伝したら?と思いましたが
多くの人は初耳になるのではないかと思われます。

なぜなら日本のアニメ作品の歴史(特に戦前)を知っている人がそもそも非常に少ないのと
100年前のアニメ作品を作った会社が現存しておらず、残されている資料も
あまりに少ないというのが要因として大きいと考えています。

もしかすると日本のアニメの歴史は「鉄腕アトム」からと考えている人も
多いのではないかと思うほどです。

そのうえ、「日本 アニメ 2017年 100年」でググるとずーっと
当方のブログと現株式会社ビデオマーケット常勤監査役の増田氏が記した
結構前の記事しか出てこないという点で今だ認知度や話題性が低そうな現状を感じさせます。

そこで、来るべき100年の節目に何か考え得ることをしてみてはいかがだろうか?
という提案書を昨年日本動画協会へ提出したのですが
返信としては各有識者と検討し、それから判断したいとのことでしたので
2017年に入っても何ら関連する動きが発表されなければ
行う価値無しとして諦めるしかなさそうです。

その時は2017年にうちのブログで小さく【祝☆100年!】というページを
開いてると思いますので良かったら遊びに来てくださいw。

個人的に思う2017年の展開としては
100年前の「なまくら刀」などのクラシック作品を再評価しようとかではなく※
2017年限定でファンが「なんだこれ?すごい!」と思わせるような商業展開を行った方が
この年限りの限定モノの商品展開などそういったレアもの展開で攻めるほうが
良さそうです。 
例:ラブライブ!×けいおん!のコラボ商品☆  旬と旬の同年放映作品のコラボ

☆ラブライブ!とけいおん!について記した当ブログが今だに来訪者が多い
※無理強いするとファンは逃げるし関心がないと観ない

せっかく訪れる100年目の節目に何もしないというのは
これまでバイタリティー溢れた商業展開をしてきているアニメ界隈にしては
なんだかあっけない感じもしますし、せめてアニメイベントや番組などで
アニメの種類や歴史の紹介を目にする機会を設けたらよいのではないかというのは
個人的にはよく思うことであります。

こればかりは個人でわーわー言っていてもどうしようもないことですので
アニメ業界に関する各有識者との議論を経て100周年となる節目に
何をしたら良いか、実行可能という結論になればそれぞれの
パートが力を合わせてプロジェクトが無事進展してゆければいいなぁと考えています。

国産アニメ100周年となる2017年にどんな名作が誕生するか
そういった楽しみもありますね。


万が一、どこかのエライ人から、ちょっとアナタ何か訴えてるけど来てくださいと
言われた時のために集めたアニメ作品(特に戦前の)観て復習しておこうと思います^^;;。

いつもどおりざざっと書き記した内容なので一部間違いや誤表記があるかもしれません。
出来る限り修正するように配慮しますが何か不備があれば
ご指摘いただけますとありがたいです。

それでは今年もどうぞよろしくお願いします。
それではまた読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m。