11時前に自宅に到着した。


私は母の車椅子を車から降ろし玄関前に運んだ。


車椅子…重い…。

車に乗せるのも一苦労だった。

降ろすのも大変。


たまたま、お隣さんが通りかかった。

「これ、運ぶの手伝って!」


「運んであげるよ」

と言ってくれた。

ありがとーお願いスター


玄関先に車椅子を運び母に車を降りてもらった。

そこへお隣のおばさんがやってきた。
母は涙を流した。

「おかえりなさい」

お母さん、ここまできたよ。

あの日から…家に帰れないかもしれない…そう思った事もあった。
でも母が施設に入ることは想像できなかった。
だから絶対帰れると信じていた。

やっと帰れたね!
お母さん!