4月21日(月)
この日から母は口からの食事は一旦中止になった。その代わりに経管栄養の量が増えた。
ゼリーを使った飲み込みのリハビリがされている。でも食事はやっぱり拒否が強い。
午前中はラジオから流れる音楽に合わせて口ずさむ様子があったと看護師さんから聞いた。
母が井上陽水の少年時代が好きで流すと口ずさむ事を看護師さんに話した。
「そうなんですね!少年時代…私のスマホで流してみようかな」
と言ってくれた。
私が居る間、1時間近く興奮状態だった。大きな声でずーっと何か言っている。
「トントントーン」
このままじゃ疲れるよね
しんどいよね
お母さん
母は私の手が真っ赤になるくらい強く握って離さなかった。
お母さんお母さんお母さん
辛いね
辛いね
苦しいね
19時過ぎ家に帰った。
病院から着信が入った。
何!?
電話は看護師さんからだった
「さっき少年時代を耳もとで流してみたら口ずさまれました!嬉しくて!ご家族にお知らせしたくて!」
「わざわざ、ありがとうございます」
声が震えた。
入院してから家族だけで頑張ってる気がしていた。
でも違った。看護師さんや先生…病院の皆さんも色々な事を試してみてくれている。それが分かって本当に嬉しかった。
また泣いた。