WBさんは重いものを持つことの多い仕事をする人である。爪の根元、いつもは入爪縁と呼んでいる、そこが荒れてミクロにめくれ、毛羽立ちしている。

重いものを持つとき、指先に力が入るのはもちろんだが、頭皮から棘上靱帯を経由して全脊柱に力が加わる。

今回、この力が肛門、会陰を経由してペニスのさおにしっかり伝わり、後遺症を発することが分かった。

5年前の第1回治療においては、まず右手の指の解放、すると頭が動いてきた。耳の中がかゆくなり、頭皮もかゆくなったという記述がある。

今回の治療においては、5年前に見られなかった皮膚の赤化、羊雲のような茶色いシミ群が出ている。ここに注目している。この部分は悪化とみるのであるが、原因は何だろう、ということがテーマになる。仮説では椎骨周の筋膜の硬化、変形が皮膚のまだら模様の張力のムラを発生させたのである。

 

頭、顔の皮ふとは異なるが、皮膚とその下の筋とは相当程度の張力相互作用関係があるとみている。ただし、太ももをほぐすときなどは皮膚、筋が同時に大きく振動するように強めの振動をまじえてE-uBVを操作している。。

解剖学の本によると、毛細血管は60~80mmHGの圧力が加わると流量が低下するという。運動不足などで靱帯や筋膜が椎骨の乱れとともに不均一なものになると、表面の皮膚も不均一になる。そして毛細血管の流量も不均一になってまだら模様を作る。これがひつじ雲が一面に出た空のような皮膚となった原因である。

ペニスワークでまず肛門がざわつき、ついに強いサオユスリによって胸椎の7、8、9番の右側が痛くなった。このことから推論すると、さおの中にゆがみがあって、歪みに応じた脊柱との共鳴が生じたということである。

頭皮の緊張は棘上靱帯を伝わって全脊柱から、会陰、ペニスに伝わる。そして伝達ルートの脊柱の歪みがペニスのさおに転写される、ということである。

これまでの多数のED治療で見られる現象は、さおの振動で次第に左の腰部が重苦しくなってくる、その重苦しさを側臥に切り替えて解放していくとうまく射精できるということがある。

左の腹直筋下部に痛みが出て、そこをほぐすと射精できたという例も多い。

今回の治療においては腰部より上の胸椎列の反射が大きいということである。拡大推論によると、ペニスのさおは全脊柱を写しているということである。以前から述べているように、首が固まると射精できないというのもここに含まれることになる。性的励起は腰椎から上がっていって頸椎の上部に達するとき射精するということである。

今回は胸椎はペニス振動につれ自然にほぐれていったということである。なお、根の部分は硬すぎるようなのでMebakを用いた。

この項目を棘突起列としたのは脊柱解放技術との関連である。

まず最大の緊張のある棘突起列の頂点を通る棘上靱帯の高周波成分をほぐすのである。甲高いパチパチ音、チリチリ音が聞こえる。次に両側、次第にさらに遠い部位をほぐす。棘上から横へ広がる動きがあって、体側へも不均一さが伝わる。これが皮ふの赤化が広がる仕組みである。