会うは別れの始め
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三郎は、ほっとため息をつきながら、すばやく身じたくをし、それから釣床の中を片づけて交替の艇夫がすぐ様ねられるように用意をした。そして急ぎ足で、小食堂の方へ階段をのぼっていったのだった。小食堂には、先におきた艇夫たちと、それから非番の艇夫たちが、卓をかこんで、さかんにぱくついたり、茶をがぶがぶのんだり、それから煙草をぷかぷかふかしたり、まるで場末の小食堂とかわらない風景だった。三郎が入っていくと、艇夫たちは、にんまりと眼で笑って、そのまま話をつづけるのだった。三郎は、並べられた朝食に手を出しながら、彼らのいうことを、聞くとはなしに耳をかたむけた。「……というわけなんだが、なんかいい名前を考えてくれよ」「そうさなあ。そんなことはわけなしだい。チュウイチてえのはどうだ」「チュウイチ? どんな字を書くのかね」「宇宙の宙と、一二三の一よ。つまり宙一というわけだ。お前は、はじめて噴行艇にのって宇宙へのりだしたんだろう。互換インク純正インクと互換インクの画質の差が明らかに:PC Online