本日は16日に入試があった志望校(B校)の合格発表でした。

こちらも14日に入試があった学校(A校)と並んで志望度が高い学校です。

試験結果掲示の直前の何とも言えない空気感を味わい、二人でその時を待ちます。

ほどなく、合格者の受験番号が掲示され、二人で目を凝らして受験番号を探します。

しかし、そこには次男君の受験番号はありませんでした。

ほどなく、次男君が呟きました。

「無かったわ。でも、やりきったから後悔はない。」

 

14日の入試で合格を勝ち取った志望校(A校)に進学すると決まった瞬間でした。

次男君に中高6年間をどう過ごしてもらいたいか?彼にフィットする学校は?と考え始めた時からA校しかないと思い、だからこそ受験をさせると決めた訳です。そして、私は次男君にとってベストと思える進学先に決まったことが素直に嬉しく、一連の過程は何かに導かれているとでも言う感覚でした。B校にご縁が無かったことも含め、本人にとってはとても貴重な経験であったと思う次第です。

 

帰りの電車の中で、ふと思い立ったことがあります。

それは、「受験生を卒業する式」をやろうということでした。

彼がお世話になった小規模塾の先生にお願いして親子面談を行った上で、家族でディナーをするというものです。

試験の結果次第で追加で出願する可能性もあったことから、もともと小規模塾の先生との面談や家族でのディナーももう少し先に予定をしていました。ただ、18日に全受験日程が終わって進学先も決まったので、やはり当日に一区切りつけたいなと思った訳です。

‐A校合格おめでとう

‐自分で戦って勝ち取ったことは素晴らしい。大したもん。

‐本日で受験生という立場は卒業

‐入試を中心とする生活は終わるし、塾からも卒業

‐入試での疲れをとって欲しい

‐小学生として残期間にやりたいことをやって欲しい

‐中学生の生活におもいをはせ、やりたいことを思い描いて欲しい

 

このようなことを塾の先生からも私からも妻からも本人に伝えたのでした。

 

実は敢えてこうした式を行ったのには理由があります。

それは本人が塾に依存するメンタリティになっていたこと、そして与えられたものをこなすメンタリティになっており、受験生という立場はもう終わったのだと明確に認識してもらった上でこれらのメンタリティを是正する期間が必要だと考えたためです。

 

お世話になった小規模塾は2月も3月も授業があります。

それは中学生活へのスムーズな移行を図るため。

しかし、このままこれまでお世話になった塾に通い続けるということは、彼の成長のために良くないと考えました。

塾という慣れ親しんだ空間で課題を与えられるという関係性を継続すると、自立する力が弱くなる・与えられることを待つ人間になってしまう懸念を強く有したのでした。

 

一日の多くの時間を受験勉強に費やしていた訳で、これらがなくなるということは、暇になるということです。

しかし、この暇が彼には最も必要なことであると考えたのです。

疲れを癒し、まっさらな状態に戻り、自分の情熱ややりたいことが見えるまで色々なことをやってみる、そこにじっくり時間をかけるということが重要であると考えました。

 

そして、次男君に「入試を目標とする旅路はもう終わった」「人生の中で次に行く時期がきた」こういうことを塾の先生からも、両親からもタイムリーに伝えられることで、暇になる起点を作りたかった訳です。

 

次男君の受験生ライフは今日で終わりです。

従って、この受験記というブログもこれで終わりかなと思います。

 

人生>受験というスタンスで次男君の受験に付き合ってきたことや、多動気味で受験向きでないという子供に受験させるという、やや変わった毛色のブログだったかもしれませんが、読まれている方にプラスがあったなら嬉しく思います。

(また、我が家の体験が皆さまの参考になるようでしたら、お話させて頂くことも可能です。)

 

ここまで、お付き合いいただき、ありがとうございました。