銚子にある千葉科学大学が存続危機にあるというニュースに続いて、人口戦略会議消滅可能性自治体を発表し、千葉県では「特に構造的に深刻な自治体」に銚子市が挙げられていたことから、この地域に人々の関心をもっと向けられないかと周辺地域の文化財にスポットを当てています。表題にした「東国三社」の三社のうち、2つは前回記事で紹介した

「鹿島神宮」と「香取神宮」です。そして第三の神社が茨城県神栖市にある「息栖神社」です。

 

 

 


2つの神宮よりは後に建てられた神社ですが、とはいっても永い永い歴史を有しています。

創建は15代応神天皇の御代、現在の場所に遷座されたのが、西暦807年と伝えられています。

 

御祭神の主神は久那土神(くなどのかみ)、相殿に天乃鳥船神(あめのとりふねのかみ)、住吉三神(すみよしさんじん)が祀られています。

 

御祭神の1つの天乃鳥船神がとてもユニークで神々の乗る船が神格化して神様として祀られているのですね。

この天乃鳥船神は鹿島神宮の建御雷大神、香取神宮の経津主大神と関係があります。

日本書紀では出雲へ国譲りの使者として派遣されたのは、経津主大神と建御雷大神とされているのですが、古事記では建御雷大神天乃鳥船を伴って出雲へ向かったとされています。

国譲りの神話に肖って、鹿島―息栖―香取を結ぶ遊覧船「天乃鳥船」号を航行させたら面白いと思うのです。水郷地帯のこの地位は北浦~常陸利根川~利根川と水運でつなげることができます。利根川の河口が銚子市ですし、神栖は利根川を挟んだ銚子の北隣です。

水路で全部つながります。

 

「天の鳥船」号をぜひよみがえらせてほしい。これがすごいことと思ってもらうにも、もっと日本神話について

知ってもらわないとなんです。