中学受験から離れた千葉のネタです。

 

先日書いた千葉科学大学の存続危機問題につづいて、2024年4月24日に民間有識者による人口戦略会議消滅可能性自治体を発表し、千葉県では「特に構造的に深刻な自治体」に銚子市が挙げられていました。

 

 

銚子と言えば、経営難を公表して、全国の鉄道ファンの応援で窮地を乗り切ったことで話題になった銚子電鉄市立病院の経営難のニュースなど人口減少で社会インフラの存続が危ぶまれるニュースを耳にします。東京に隣接する千葉県とはいえ、利根川河口で太平洋に伸びる先端部にある銚子市は、都市部から遠く、地理的にハンデがあり、人口減少が進み、解決困難な課題を抱えています。

 

以前示した、東京駅を中心とした同心円図で見たときに、千葉県の人口620万人のうち東京駅から40キロ圏内に500万人以上の人口があり、その外側の広い地域には120万人ほどしか人口がありません。普段千葉県地図を見るときは千葉市を真ん中に置いてみるので気づかないのですが、東京からみると、東端の銚子は南端の館山市よりもさらに遠い場所なのです。

<東京駅から30㌔40㌔100㌔圏>

県北部の真ん中当たりに成田空港があるのですが、銚子はそこからさらに40キロも東にあります。成田空港で働く人にとっても住居を構えるには少々距離があります。

南部も人口減少は社会課題なのでしょうが、アクアラインが接続したことで房総半島地域には交流人口をもたらしていますし、冬でも温暖な館山・南房総夏でも涼しい勝浦など首都近郊リゾートとして、それなりに認知されている分まだ、深刻さが東部ほどではないのかなとの印象があります。

 

銚子はこのまま衰退するしかないのかと考えてみると、千葉県北東部にはもっと日本人に、特に関東人には知っておいてほしい国史上の重要な文化遺産がありました。銚子からほど近い地域に2つの「神宮」があるのをご存じでしょうか?「鹿島神宮」「香取神宮」です。利根川下流域で川を挟んで北側の茨城県に「鹿島」、南側の千葉県に「香取」。この2つの神宮は、とてつもない由緒ある神社であることが、多くの人が知らないのではないでしょうか。

かくいう私も教わることもなくずっと知らなかったのです。この2つの神宮の意味を知ると、この地域に関心が向き、訪れる人が増えるのではないかと思っています。

 

2つの神宮のすごさは次回紹介したいと思います