藤澤数希氏の「コスパで考える学歴攻略法」の書評の続きです。

 

藤澤氏は、子供が「高学歴を得て、高収入の仕事について豊かに暮らせること」を願うならば、中学受験にかける塾代と入試対策に努力を傾けるよりも、もっと効果的な戦略があると説きます。

 

そのカギは「数学」と「英語」にあるといいます。

 

1.数学

 藤澤氏によれば、同じ「数学」という科目ながら中学と高校では分量が大いに違い、中学数学の分量を1とすれば、高校数学は数Ⅱまでで6、数Ⅲが4くらいあって、要するに高校数学の分量は中学数学の10倍の分量だといいます。それを3年間で習得することはそもそも大変なことなので、従い多くの生徒が数学を苦手にし、あきらめ、文系進学を選択することになっているといいます。中学数学までを早く終わらせて、中学のうちから、高校数学の学習に入っていき、十分な時間をかけて高校数学を学習すれば、しっかり身について、理系進学の道が大きく開けると。これはまさしく公文式創設者の公文徹先生の考えと同じです。「公文式」の算数・数学で上の学年の内容を先取学習すれば高校数学をしっかり習得できるというわけです。実業界からニーズが高い理系人材となって、高収入の職を得る可能性がたかまるということになるわけです。

 

2.英語

 帰国生枠選抜を除けば、英語は中学受験に必要がないわけですから、大学入試になると非常に重要科目になっています。

 中高一貫校生でも公立生でも中1のはじめでは、英語学習の差はついていないわけです。

 中学受験や中高一貫校でかかる学費の半分でもねん出できれば、小学校から英語学習をどんどん進めて、中学高校のうちに語学留学でもさせて高い英語力を身に付けっせれば、大学入試では有利になります。大学卒業後の就職や大学院進学などの選択肢も大きく広がります。

 

要約すると、公立進学だと学費が相当安く済む分、中学受験や中高一貫校にかかる費用の一部でもかけて「英語」と「数学」を早い段階から身に付けさせることにフォーカスして教育投資すれば、大学入試で十分中高一貫校生と勝負できるいうことでしょうか。

すごく納得同意したのですが、妻に話してみましたが、留学させるなんてとんでもないと却下、絶対私立中学行かせたいとけんもほろろでした。

 

楽天的でたくましい子にはいいかもしれませんが、デリケートな我が子には向いていないかなと思うことにしました。

今のところ、SAPIXへ楽しみながら通い、宿題も頑張っていますので、このまま見守っていきます。