Hello Ambitioinistas!

週末になり、一息ついている方も多いのではないでしょうか?

ビザの関係で現在働けない私は、主婦として、作る食事の数が増えるのが悩みです
(っていっても主人が積極的に家事を分担してくれるので、主婦業すらやっているとはいい難いんですけどね


前回の記事が、少々なりともやる気が落ちてしまうような内容になってしまったので、今回はやる気ブースターな内容を書きたいと思います。



一番最初の記事で、私がアメリカへ来ることになった動機について少し書きました。

「自分の能力をきちんと評価される環境で働きたい」というのが一番強い動機でしたが、それ以外の副産物もありますので、それらについてご紹介します


■ 人生を楽しめる

 日本で働くのと比べて、オフの時間が確実に充実します。
 日本で働いていたときの私は、毎日毎日残業で、幸い休日出勤はなかったものの、
 週末は、「平日の疲れをとるための時間」となり、「休む」ことに殆どの時間を費やしていました。
 週末小旅行なんて考えただけで、疲れが余計に溜まる気がしました
 平日のために、週末がある、といった感覚ですね。

 アメリカでも、もちろん残業はあります。が、それは忙しい時期や、プロジェクトの関係で起こり、日本みたいに、もともと10-12時間働かないと終わらない仕事量が恒常的にあるわけではありません。
 残業は、基本上司が部下に「お願い」するものであり、都合が悪ければ部下はネゴする権利があります。(他の人に振ってもいいか、家に持って帰ってもいいか、明日の朝一でもいいか、など)
 
 日本には、変な長時間労働の習慣がありますよね。

 残業していないと仕事が増やされてしまうので、わざと8時間分の仕事を10時間に引き伸ばして仕事してるんじゃない!?と思ったことさえあります。

 それに、定時で帰れる時の気まずさといったらなかったです

 そんなのは、アメリカにはありません。自分の仕事が終わったら、みんなちゃっちゃと帰ります。週の労働時間は、40時間(プラスα)です。毎週50時間を越えるようなら、上司側から、「仕事量大丈夫か」と言ってもらえることさえあります。

 だから、仕事の後ジムにも行けますし、きちんとした食事を準備することもできます。週末は、趣味や小旅行に充てることが出来るというわけです

 週末のために、平日がある暮らし、したいと思いませんか?



■ キャリアを自分で決められる

 日本での会社員時代、同期の一人が経理部へ行きたいと言っていました。その為に働きながら週末学校へ行き、資格をとり(簿記だったと思います)、上司に本気であることをアピールしていましたが、総合職採用の私たちは、会社が決めるレールに沿ってキャリアを積むことしか出来ず、結局彼は営業が足りないとのことで、営業職に回されてしまいました。
 
 もともとカスタマーサービス課にいた彼ですが、お客さん相手の仕事よりも経理のような仕事が向いている、と自己分析をした結果、自己投資までしてのアピールでしたが、そんなものは会社の人員調整には関係ないのでしょうか、営業職という「生」お客さん相手の仕事に回されてしまったのです。

 その後彼がどうしたのかは分かりませんが、個人的にはこんなやる気削がれる話はないと思いました

 アメリカでは、自分のキャリアは自分で決められます。もちろん、会社側から○○の部署へ行ってもらえないか、といった打診や配置替えはありますが、それを呑むか呑まないかは本人次第。
 
 キャリアチェンジに会社側が応じてくれないのであれば、転職、というのが通常です。自分のキャリアは、自分の責任です。



■ どのような働き方をしたいかを自分で決められる

 私は、日米欧(メインはスウェーデン)の女性の社会進出について興味のあるので、その内容についての文献をよく読みますが、先日、日本の正社員と派遣社員の働き方の違いを紹介するウェブサイトに辿りつきました。


 上記の、キャリアを自分で決められるという点、どこで働くか(自分の住む街)を自分で決められるという点、プライベートと仕事を両立しやすいという点で、派遣社員の方がフレキシブル=つまり「自由」がありますが、ボーナスが出ない、福利厚生が正社員との間で差がある等、デメリットも多いです。
 

 アメリカには、正社員/派遣社員というような二極化した構造がありません。したがって、日本の派遣社員のようなキャリアの自由を謳歌しつつも、正社員のメリット(終身雇用・年功序列以外)を満喫することが出来ます。

 その代わり、自由の国アメリカでは、「自由」と「責任」が表裏一体です。キャリアの自由があるが、その責任は自分で取るというものです。自分が現在の仕事で成長するか否か、転職するか否か、転職先で更に成長できるかどうか、は自分次第、ということです。
 
 
 日本の場合はどうでしょう。正社員の場合、キャリアの「自由」がないので「責任」もないですが、派遣社員のように「自由」を求めると、責任がついてくるのではなく、ボーナスなしなど「懲罰」がある傾向にあるように思えてなりません。

 この点は、女性が子供を持つかどうか決める際にも、大きく問題になります。現在の派遣社員の半分が女性ということですが、それは彼女達がキャリアの「自由」を求めた結果でしょう。 
 
 女性の社会進出に対して、西欧先進国の中でも、北欧諸国から完全に遅れととっているアメリカでは、企業によって差はあれど、時短出勤や、Telecommute(在宅勤務)などを積極的に検討・採用している会社も少なくないです。




本当はもっとあるような気がしますが、以上3点を振り返ってみると、これらに共通するのは、労働者側に自主的に決める権利がある、ということです。

「ハッピーな社員が企業にとって一番生産性がある」、というのはこちらでは当たり前すぎて、既にclicheになりつつありますが、ハッピーな社員は何を持って幸せと感じるのか、という内容がハーバードビジネスレビューにちょっとだけ載っていました

自由裁量がある、自分で自分の生活、引いては人生をコントロールするということですが、その言葉が載っていました。


責任がある方が怖いから、責任を持たなければいけないくらいなら自由はなくてもいい、という人もいるでしょうが、その様な人はAmbitionista―野心のある人―ではないので、海外移住はやめた方がいいでしょう。

でも、そうではない人―責任に対する恐怖より、キャリアの自由への欲求が高い人―の方が多いのではないでしょうか?

日本にいると、懲罰がくっついてきますが、アメリカだけでなく、国外に脱出すると、それが懲罰ではなく「責任」になります。

「責任」の方が、未来があるような気がしませんか?


私も最初は、世界中のエリートが集まるアメリカで、自分がどれだけ通用するか分からない恐怖がありました。それは自分のキャリアに対する責任の恐怖だったと思いますが、来てみて全身全霊を授けてみれば、意外に行けるもんです

それは、私が特別な訳ではないです。日本人って世界的に見ても、言葉さえ問題なければ結構レベル高いんですよ


労働力の減少を食い止めたい安倍政権ですが、今の日本の雇用状況では、いい人材が海外流出するだけでしょうね。

申し訳ないですが、何かが大きく変わらない限り、私は依然、能力のある人は国外へ出ることを推奨してなりません


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