原発処理水放出から1年 | 終活オヤジの独り言

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今日も、誰にも何の役にも立たない、どうでもいい様な事をつぶやきます。
もし、お気に障った事がありましたら年寄りの言う事なのでお許し頂きたいと思います。

 

 

 

東京電力福島第1原発にたまった処理水の海洋放出開始から

24日で1年になりました

 

去年8月、福島第一原発で始まった処理水の海洋放出は、こ

の1年で合わせて7回の放出が完了しました

 

これまでにおよそ6万トンが放出され、放出完了には30年程

度かかる見通しです

 

政府と東京電力ホールディングスの分析では、周辺海域で安

全基準を超える異常値は確認されていません

 

しかし、中国は日本の水産物輸入を停止したままで、禁輸措

置の撤廃が課題となっています

 

全国漁業協同組合連合会の坂本雅信会長は、

「日本の水産物は大変な被害を受けた。輸出が戻ったわけで

 はなく、中国の対応はわれわれではどうしようもない」

と、中国の禁輸措置撤廃への外交努力を斎藤健経済産業相に

要請しました

 

国際原子力機関(IAEA)は放出開始後、現地調査を2回行い

放出は「国際安全基準に合致している」との見解を示してい

ます

 

政府はIAEAの評価も支えに科学的な安全性を訴え、中国に禁

輸措置の即時撤廃を繰り返し求めてきたが、実現は見通せてい

ません

 

放出作業を担う東電では22日、原発事故で溶け落ちた核燃料

(デブリ)を試験的に初めて取り出す作業が手順ミスで中止と

なったのです

 

つまり、事故から13年が経ってもなお、廃炉の最難関である

デブリの取り出しは進んでいないのです

 

斎藤健経済産業相は全国漁業協同組合連合会の坂本雅信会長

との会談で

「東電に対しては緊張感を持って必要な対応を講じるよう指

 示した」と坂本氏に説明しました

 

その上で、斎藤経産相は処理水の放出は

「福島の復興と廃炉を着実に進めていくために避けては通れ

 ない」として、

「今後数十年にわたろうとも、処理水の処分が完了するまで

 政府として責任を持って取り組んでいく」と述べました

 

事故から13年が経った今も、前途多難な状態です

 

 

日本列島は周りを海に囲まれた島国です

 

そのうえ、地震国でもあります

 

そんな日本に、原子力発電所を十数か所も建設して稼働させ

ているのです

 

当初、原発はクリーンで最も安全な施設で今後の電力供給の

主力になる、と言う振れ込みでした

 

しかし、東京電力福島第1原発の事故により安全神話は完全に

崩壊したのです

 

にも拘らず、日本政府は原発を止めようとはしません

 

安全基準を見直して、今も原発の稼働を進めているのです

 

東京電力福島第1原発の事故によって、どれほどの被害をもた

らしたかは日本人なら誰でも知っている事なのです

 

一旦破壊されたものは、二度と元には戻らないのです

 

事故によって被害を受けた、人・建物・土地・農業・漁業・

会社・商店など全てに於いて完全に復旧される事など有り得

ないのです

 

だから、そこには必ず犠牲が伴うのです

 

原発事故は間違いなく人災です

 

そこに、原発が無ければ起こらなかった事故なのです

 

つまり、国の言う保証で済まされるものではないのです

 

地震などの予測不可能な現象に対しての完全な安全対策など

有り得ないのです

 

福島第1原発事故の様な被害を二度と出さない為には、原発を

稼働させない事なのです

 

誰も責任が取れない事故を起こさない為に、取り得る手段は

原発の廃止一択です

 

なぜ福島第1原発事故を教訓に出来ないのでしょう

 

       (福島第一原子力発電所1号機、2号機)

         (平成23年(2011年)4月10日撮影)

 

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2024年4月19日時点での原子力発電所の現状

・再稼働 12基(稼働中10基、停止中2基)

・設置変更許可 5基

・新規規制基準審査中 10基

・未申請 9基

・廃炉  24基

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