責任の取り方の自己責任と連帯責任 | 終活オヤジの独り言

終活オヤジの独り言

今日も、誰にも何の役にも立たない、どうでもいい様な事をつぶやきます。
もし、お気に障った事がありましたら年寄りの言う事なのでお許し頂きたいと思います。

自己責任とは、辞書の定義では自分の行動の責任は自分にあ

ることや、自身の行動による過失の場合にのみ自身が責任を

負うこと、となっています

 

でも、自身の行動をすべて自分自身で処理を完遂できるとは

限らないのです

 

つまり、どの様な場合でも他人の手を借りないで、すべての

責任を負うことができるとは限らないので、自己責任の名の

もとに何をしても良い、と言う事にはならないのです

 

例えば

上司から部下に対して“私が全ての責任を持つから自分の考

え通りにやりたまえ”とか“全て私の指示通りにやりたまえ”

等と言われて部下がその通りにしたとします

 

その結果、どちらの場合も成果が出ずに失敗に終わった場合

上司はどの様な態度を取るでしょう

 

上司としては部下に対する管理監督責任があるのにもかかわ

らず、また上司の指示通りにしたにもかかわらず失敗に終わ

った部下の責任を、実際に取る上司がどれ程いるでしょう

 

多くの場合は、上司は自己保身のために部下の自己責任にし

て処理する事になるのでしょう

 

部下は上司の指示通りにしたのにも関わらず自己責任にされ

たのでは、たまったものではありません

 

そういう上司に限って、部下の上げた成果を自分の実績とし

てしまうのです

 

ここでの上司は、負の自己責任は一切取らないのです

 

つまり、立場の弱い者が一方的に泣き寝入りさせられ、強者

に都合のいい論理として使われる傾向があるのです

 

自己責任に対して連帯責任、が有ります

 

 

連帯責任とは、複数の人間が責任を分け合うことです

 

つまり、集団内で一人が失敗した時に全員がそれを償うこと

になります

 

または、誰にでも責任があるがゆえに、誰もが決定的な責任

主体ではないという無責任な論理なのです

 

昔から、日本人には強い個人意識があまりないのです

 

だから、誰かが責任を取らなければならない場合には“連帯

責任”というかたちで個人としてではなく集団として責任を

取るという事が往々にしてみられるのです

 

その一方で“自己責任”の名の下では誰かひとりに責任を押

し付け、あとは見て見ぬふりをするという事になります

 

だから、そのどちらも根底にあるのは“無責任体質”だと言

えるのです