いい加減と適当と言う言葉 | 終活オヤジの独り言

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今日も、誰にも何の役にも立たない、どうでもいい様な事をつぶやきます。
もし、お気に障った事がありましたら年寄りの言う事なのでお許し頂きたいと思います。

いい加減、という言葉があります

 

そして、いい加減と言う言葉を聞くと何となくマイナスな印

象を抱く人が多いかもしれません

 

でもいい加減は悪い意味だけではなく、良い意味としても使

われているのです

 

それは、好い加減と良い加減があるからです

 

好い加減(いいかげん)

 物事を最後まで行わないで途中で断念する

 無責任に物事を放り出すことを表します

 投げやり、おざなり、適当(悪い意味で)

 例えば“好い加減な人”といった場合は

  仕事や勉強をしっかりとしない人

  人との約束を守らない人

  時間を守らない人

  整理整頓ができない人

 などになります

 

良い加減(いいかげん)

 物事の状態や程度が良いこと

 良い状態なのでキリの良いところで終わって欲しいことを

 表します

 程よい程度、手ごろ、適当(良い意味で)

 例えば“お風呂が良い加減だ”といった場合は

  お風呂の温度が熱くもなく、冷たくもなくて、ちょうど

  良いお湯加減だ、という意味になります

 

 

そして適当、という言葉があります

 

適当という言葉は、ぴったり、というニュアンスでなく、あ

くまでも程度が程よい、という事を意味しています

 

そして適当という言葉には、程よいという意味の他にも逆の

ことを表す意味もあるのです

 

その適当の意味には

 ある状態や目的などに、ほどよく当てはまる事

 分量、程度などがほどよい事

 その場に合わせて要領よくやる事、いい加減(悪い意味で)

以上のような内容があります

 

適当の適は、ぴったり当てはまる、基準や条件などに適合

 する、を意味します

 

適当の当は、あてはまる、道理にかなう、を意味します

 

ですから適当とは本来、程よく当てはまる、という意味です

 

ですが今は特に好い加減なこと、というマイナスのイメージ

で使われる事が多いのです

 

つまりいい加減にしても適当にしても、普段マイナスイメー

ジで使われる事が多いのですが、出来る事ならいい意味で使

いたいものです

 

つくづく思うのは、日本語と言うのは同じ言葉でもその時々

の状況や言葉の前後の文脈で意味が変わり、アクセントだけ

でも意味が変わる奥が深く繊細で、漢字・ひらかな・カタカ

ナなどを持つ世界一内容の豊富な言語だと言えるのです

 

日本人として、そんな日本語を大事にしたいものです