男らしさ、ってなに? | 終活オヤジの独り言

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今日も、誰にも何の役にも立たない、どうでもいい様な事をつぶやきます。
もし、お気に障った事がありましたら年寄りの言う事なのでお許し頂きたいと思います。

2022年度の『世界男女格差レポート』で発表されたジェンダ

ーギャップ指数では、日本は世界146カ国中116位であり、G7

の中では大きく引き離されての最下位なのです

 

ジェンダー・ギャップ指数とは、経済・教育・政治参加など

の分野での世界各国の男女間の不均衡(ジェンダー・ギャップ)

を示す指標の事です

 

そんな日本は,分野別には「教育」と「医療へのアクセス」

では評価が高い一方で、女性の「政治参加」と「経済」の分

野での評価が極めて低いのです

 

それが世界における男女差別度合いの日本の評価なのです

 

日本は歴史的に、男女平等では無いし男女同権ではない

 

それを21世紀になっても引きずっているのです

 

そこで男性にとって、男らしさって何でしょう

 

実は、男らしさと一口に言っても、時代によってその内容は

異なるのです

 

貴族が支配した平安時代は、支配の正統性が高貴であること

でした

 

だから、伊勢物語や源氏物語にあるように、当時地位の高い

男は戦わず、折に触れて深く感動し、時の様子を歌にして優

雅に過ごしていました

そして鎌倉時代から江戸時代には、武士による支配へと切り

替わりその支配の正統性が、武力になります

 

その中で、戦う男、泣かない男、強い男へと賛美が集まるよ

うになるのです

 

明治時代以降、日本で富国強兵策がとられるようになると、

男子は徴兵検査を受けるようになり、兵隊こそが男子の理想

とされるようになります

 

戦時中は、相手国の女性を性的に搾取するいわゆる戦時性暴

力がふるわれました

 

これは相手国の男性に、自国の女性を守れなかった、という

屈辱的なダメージを与えるため、各戦時国で戦略的に行われ

たことでもあるのです

 

こうして有事の際は暴力を通じても、男らしさが強化されて

いきました

 

現在、ロシアがウクライナで行っている女性に対する性的暴

行は、旧態依然として行われている戦略なのです

 

そして、戦後復興期には経済戦争という言葉が使われるよう

になり、男は企業戦士として国のため、会社のため、家族の

ために、命がけで働くことになります

 

それで現代において男らしさとして望まれるのは、理解力・

判断力・決断力・冷静沈着・有言実行・自主的など男性から

見た男性の理想像的要素が強い、と言う事になるのです

 

このように時代によって、求められる男らしさは変化してき

たのです

 

そこで、男らしい人が好みと言う女性に“具体的にはどんな

人ですか?”と言う質問に対して、千差万別な答えが返って

くる事から、現代社会においては男らしさの概念が確立され

ているわけではないのです

 

つまり、もう一律に押し付けられた男らしさに固執する必要

など全くなく、一人の人間として自分らしく生きる、ことで

いいのだと言う事です

 

「LGBT」が、一般に受け入れられている様になって来た

現在の日本に於いても、もはや男らしさ、女らしさ、などと

言うことはナンセンス、だと言う事です