自民党派閥の政治資金をめぐる事件で、派閥からキックバック
を受けたり、パーティー券収入の一部を中抜き・プールしたり
するなど、いわゆる裏金を受け取っていた事が分かった
そして、自民党の安倍派・二階派議員は90人いることが分かっ
たのです（うち4人は元国会議員）
その内訳を見ると、90人のうち4000万円以上は3人、2000万
円以上4000万円未満は6人、1000万円以上2000万円未満は16
人、500万円以上1000万円未満は18人、100万円以上500万円未満は34人、100万円未満は13人だったのです
つまり、1000万円以上が25人もいるのです
裏金金額上位の自民党議員
1．大野泰正(安倍派)5154万円 ※党を離党、起訴
2．池田佳隆(安倍派)4826万円 ※党を除名処分、在宅起訴
3．谷川弥一(安倍派)4355万円 ※議員辞職
4．二階俊博(二階派)3526万円 ※次期衆院選不出馬
5．三ツ林裕巳(安倍派)2954万円 ※1年間の党役職停止
6．萩生田光一(安倍派)2728万円 ※1年間の党役職停止
7．山谷えり子(安倍派)2403万円 ※1年間の党役職停止
8．堀井 学(安倍派)2196万円 ※1年間の党役職停止
9．橋本聖子(安倍派)2057万円 ※1年間の党役職停止
10.武田良太(二階派)1926万円 ※1年間の党役職停止
11.中根一幸(安倍派)1860万円 ※党役職停止6月
12.平沢勝栄(二階派)1817万円 ※1年間の党役職停止
13.簗 和生(安倍派)1746万円 ※党役職停止6月
14.林 幹雄(二階派)1608万円 ※1年間の党役職停止
15.杉田水脈(安倍派)1564万円 ※党役職停止6月
16.世耕弘成(安倍派)1542万円 ※離党勧告→党を離党
17.宮本周司(安倍派)1482万円 ※党役職停止6月
18.宗清皇一(安倍派)1408万円 ※党役職停止6月
19.菅家一郎(安倍派)1289万円 ※党役職停止6月
20.福井 照(二階派)1254万円 ※元衆院議員
21.小田原潔(安倍派)1240万円 ※党役職停止6月
22.長崎幸太郎(二階派)1182万円 ※元衆院議員
23.衛藤征士郎(安倍派)1070万円 ※党役職停止6月
24.松野博一(安倍派)1051万円 ※1年間の党役職停止
25.高木 毅(安倍派)1019万円 ※党員資格停止6月
26.大塚 拓(安倍派)994万円 ※戒告
27.和田義明(安倍派)990万円 ※戒告
28.中山泰秀(支部長)908万円 ※戒告
29.柴山昌彦(安倍派)896万円 ※戒告
30.堀井 巌(安倍派)876万円 ※戒告
31.関 芳弘(安倍派)836万円 ※戒告
32.丸川珠代(安倍派)822万円 ※戒告
33.馳 浩 (安倍派)819万円 ※元衆院議員
34.羽生田俊(安倍派)818万円 ※戒告
35.岡田直樹(安倍派)774万円 ※戒告
36.吉野正芳(安倍派)660万円 ※戒告
37.加田裕之(安倍派)648万円 ※戒告
38.尾身朝子(安倍派)623万円 ※戒告
39.末松信介(安倍派)584万円 ※戒告
40.細田健一(安倍派)564万円 ※戒告
41.山田 宏(安倍派)560万円 ※戒告
42.西村明宏(安倍派)554万円 ※戒告
43.高鳥修一(安倍派)544万円 ※戒告
44.下村博文(安倍派)476万円 ※1年間の党員資格停止
＊.根本幸典(安倍派)420万円
～ 13人
＊.木村次郎(安倍派)236万円
45.塩谷 立(安倍派)234万円 ※離党勧告
＊.青山周平(安倍派)230万円
～ 10人
＊.長峯 誠(安倍派)116万円
46.西村康稔(安倍派)100万円 ※1年間の党員資格停止
＊.上野浩太郎(安倍派)100万円
～ 14人
＊.山崎正昭(安倍派)4万円
(青色表記は党紀委員会の処分結果)
今回の記載漏れや誤記載の額は、2018～2022年の5年間につい
て、85人の総額で5億7949万円にのぼるのです
そこで、自民党は派閥の裏金事件をめぐり、関わった議員の約
80人を処分する方向で調整に入りました
しかし、最終的に自民党が派閥の政治資金問題で党紀委員会に
審査を要請した国会議員は39人に留まったのです
【衆院議員】27人
衛藤征士郎、小田原潔、尾身朝子、大塚拓、菅家一郎、塩谷
立、柴山昌彦、下村博文、杉田水脈、関芳弘、高木毅、高鳥
修一、武田良太、中根一幸、西村明宏、西村康稔、萩生田光
一、林幹雄、平沢勝栄、細田健一、堀井学、松野博一、三ツ
林裕巳、宗清皇一、簗和生、吉野正芳、和田義明
【参院議員】11人
岡田直樹、加田裕之、末松信介、世耕弘成、羽生田俊、橋本
聖子、堀井巌、丸川珠代、宮本周司、山田宏、山谷えり子
【選挙区支部長】1人
中山泰秀〔共同〕
自民党は派閥の政治資金問題を巡り、安倍派幹部である塩谷立
氏と世耕弘成氏に離党勧告の処分を科しました
党として2番目に重い処分で、実際に離党すれば選挙や国会活動
で大きな制約を受けます
岸田文雄首相(党総裁)は1日の党役員会で「派閥の幹部として国
民から期待される役割を果たしたかどうかなど、道義的・政治
的責任を厳正に判断したい」と述べました
自民党は4日、党紀委員会で安倍派と二階派の議員ら39人の処分
を決定しました
安倍派でキックバックの再開について協議していた塩谷氏と世
耕氏は離党勧告に、西村氏と下村氏は党員資格停止1年とする
安倍派の事務総長の高木氏は党員資格停止6カ月、松野氏と萩生
田氏と武田氏、二階派の林氏については１年間の役職停止とし
ました
でもそもそも、党役職停止などは処分でもなんでも無く、国民
からしたら無罪放免と同じなのです
それに最も納得出来ないのが、裏金の金額が4番目に多い二階氏が何故おとがめ無しなのか、と言う事です
二階俊博元幹事長(85)が次期衆院選不出馬を表明したとはいえ
現時点では離党も議員辞職もしていない衆議院議員なので、政
治資金問題で党紀委員会の審査から除外されるのはどう考えて
もおかしいのです
それに異議を唱えない国会議員の態度もオカシイ
それどころか、党紀委員会で処分を受けた国会議員が不服申し
立てをする事自体が、不正をしている自分の立場をまるで分っ
ていないと言う事です
また、裏金を受け取っていた国会議員で反省の言動を国民に示
したのは極一部の議員でしか無いと言う事も、ほとんどの国会
議員には罪の意識がまるでない、と言う事なのでしょう
こんな状態で、政治資金の裏金問題の幕引きを図ろうとしてい
る岸田総理は、国民の信頼を取り戻す事が出来ると本気で考え
ているのでしょうかね