国際連合が持つ役割 | 終活オヤジの独り言

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今日も、誰にも何の役にも立たない、どうでもいい様な事をつぶやきます。
もし、お気に障った事がありましたら年寄りの言う事なのでお許し頂きたいと思います。

ロシアがウクライナに軍事進攻をしてから2年が過ぎました

 

世界の非難を浴びても、ロシアはウクライナを占拠するまで

戦いを止めようとはしません

 

そんなロシアに対して、国際連合は何が出来るのでしょう

 

国際連合とは、世界の平和と社会の発展のために協力する事

を誓った独立国家が集まってできた組織です

 

国連は第二次世界大戦中、世界の戦争を防止する仕組みを作

る事がきっかけで作られた機関で、現在192カ国が国連に加

盟しています

 

だから、国際連合は世界の平和を望んでいる国々が集まって

いるので、加盟国が他国に対して戦争を仕掛ける事など決し

て無いはずなのです

 

 

 

その国連では4つの目的があり、その目的に沿った活動が行

われているのです

 

1.全世界の平和を守ること

2.各国間の友好関係を発展させること

3.貧しい人々の生活を向上させ、飢えと病気と非識字を克服

 し互いの権利と自由の尊重を促進するために共同で努力す

 ること

4.各国がこれらの目的を達成できるように助けるために中心

 的役割を果たすこと

 

国連の組織の一つで、国際の平和と安全に主要な責任を持つ

のが安全保障理事会(安保理)です

 

そして国連が行う、平和維持活動があります

 

平和維持活動は、国連の指揮の下に多国籍軍を用いて、敵対

国間の紛争の管理・解決を助けることです

 

安保理は、5か国の常任理事国(中国、フランス、ロシア、

英国、米国)と非常任理事国の10か国で構成されています

 

国際連合安全保障理事会における拒否権は、常任理事国だけ

に認められた自らの国の反対のみによって実質事項に関する

安全保障理事会の決定を阻止出来る特権なのです

 

でもこれには、問題がありそうです

 

それは、全ての常任理事国が賛成票を投じないと決議案が採

択されないので、常任理事国のいずれか1か国でも反対票を

投じれば、決議案の採択は阻止されることになるのです

 

つまり、常任理事国の当事国にとって不都合な決議案は拒否

権を行使すれば採決されない事になってしまうのです

 

これでは、たとえば常任理事国の1国が暴走した場合でも安

保理による決議案は一切採択されない事になるのです

 

だから、常任理事国の中の1国の暴走は国際連合としては誰

にもとめられない事になるのです

 

2020年8月現在の過去の拒否権の行使回数は、ロシア連邦・

ソビエト連邦が116回、アメリカ合衆国が82回、イギリスが

29回、フランスと、中華人民共和国・中華民国が16回です

 

今迄に、これだけ多くの決議案が否決されて来たのです

 

国連安保理はロシアが2014年にウクライナ領クリミア半島を

併合して以降、ウクライナ情勢を話し合う為何度も会合を開

いているのですが、ロシアは常任理事国で拒否権を持ってい

るため、安保理としての行動を取る事ができなかったのです

 

そして、ウクライナ東部ドンバス地域のドネツク人民共和国

とルガンスク人民共和国の独立にたいしてもロシア主導の為

に、安保理は役に立たなかったのです

 

これらロシアの一連の行動は、国際連合の理念とはかけ離れ

ている、と言う事になります

 

ロシアが国際連合に加盟しているのは、国連の目的である全

世界の平和を守ること、ではないのでしょうか

 

それなのに、ロシアが行っているウクライナに対しての侵攻

は、全世界を敵に回してでも自国の利益を優先するといった

行動なのです

 

現在の常任理事国の5か国の利害が一致する、安保理の決議

案とはものすごく限定されたものになるのです

 

国連安全保障理事会が、全世界の安全と平和を守るという真

の役割を果たせるようになるのは、今の体制では全くの未知

数と言う事になるのです