日本の徴兵制度を考える | 終活オヤジの独り言

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今日も、誰にも何の役にも立たない、どうでもいい様な事をつぶやきます。
もし、お気に障った事がありましたら年寄りの言う事なのでお許し頂きたいと思います。

 

日本の徴兵制度は、1873年(明治6年)から1945年(昭和20年)

まで存在した国民皆兵を原則とした兵役制度です

 

◆1945年(昭和20年)

・6月23日:義勇兵役法の制定。15歳から60歳までの男性、17

 歳から40歳までの女性を対象に国民義勇戦闘隊召集(義勇召

 集)を実施

・9月2日:大日本帝国の降伏宣言による、日本軍の武装が解除

 解体され、徴兵制も中断される

・10月24日:義勇兵役法の廃止

・11月17日:兵役法の廃止により公式に日本の徴兵制度が廃止

 

ですから、現在の日本には徴兵制度は存在しません

 

でも、世界では現在60ヶ国以上が徴兵制を取り入れていている

のです

 

なぜ徴兵制度を設けるのか、と言うとその目的は、武力侵攻に

備えた抑止力としての国防であったり、実践的な武装訓練であ

ったりと、導入している国の外交状況に拠ってさまざまです

 

では、日本では徴兵制度についてどのように考えられているの

でしょう

 

2014年7月1日、安倍晋三政権下において、憲法解釈の改訂が閣

議決定され集団的自衛権の行使が容認されるようになりました

 

この事をきっかけに、憲法解釈の変更によりこれまで違憲とさ

れていた事を“合憲”と解釈する可能性が示されたのです

 

つまり、徴兵を苦役と捉えなければ、国は徴兵制度を国民に課

す事ができる、ということなのです

 

要するに、今の日本にも徴兵制度が復活する可能性はゼロでは

無くなったと言う事です

 

自民党政権によって、少しずつ少しずつ日本が戦争の出来る国

に近づいて行っている気がする

 

外務省が発表している「令和4年度版防衛白書」の中には、

防衛力は「他の国に対して侵略を思いとどまらせる力」で抑止

力になり、その力を誇示することが自国を守る事になる、とし

そのことが国民の日常を守り、平和な社会を支えているという

ことになる、と言う事ですが

 

一方で、“国防”と言いつつもたとえば兵役で学ぶことは、銃の

扱い方であり、戦闘機の操縦の仕方であり、人によってはミサ

イルの発射の仕方かもしれないのです

 

そのどれもが、人の命を奪うことに関わることなのです

 

国防のために、技術や知識を学んで国を守れるようになったと

して、もしも戦争が始まったら人を殺せるのだろうか

 

自分が戦場の兵士の立場になったとしたら、果たしてその環境

に耐えられるのだろうか

 

78年間戦争の無い日本でも、誰もが簡単に戦争の非人道的で

極悪な実態を知る事が出来るのです

 

それでも、なぜ戦争を肯定する人達がいるのでしょうか

 

少子高齢化が進んでいる今の日本で、本当に徴兵制度が成り立

つとは思われないのです

 

それに、少子化で少なくなって行く若者達をもし戦争で失うよ

うな事に成ったとしたら、そのこと自体が日本を滅ぼすことに

なるとは、考えないのでしょうか

 

政治家がやらなければならない事は、戦争を前提にした軍備増

強などではなく、いかに戦争をしなくてすむ世界にするかを世

界中の英知を結集して解決策を打ち出すことにあるのです

 

人類ほど、自分たちの欲得だけで仲間を大量に殺りくし、地球

の環境を破壊し続けている動物は、他にいないのです