声かけのガンバレが持つ意味 | 終活オヤジの独り言

終活オヤジの独り言

今日も、誰にも何の役にも立たない、どうでもいい様な事をつぶやきます。
もし、お気に障った事がありましたら年寄りの言う事なのでお許し頂きたいと思います。

 

 

ガンバレと言う言葉は、困難にもくじけず、物事を成し遂げ

ようとする時に、激励するためにつかいます

 

ですから、人はよく自分にも他人に対しても、ガンバレと言

う言葉を使い励まそうとします

 

でもガンバレ、と言う言葉には人を奮起させる事もあれば、

逆に意欲をこの上なく阻害させる場合もあるのです

 

それは、人によってその時々の状況や心情などにより言葉の

受取り方が異なるからなのです

 

例えば、災害での被災地の人達にガンバレとかガンバって、

などの言葉を掛けた場合

 

“これ以上どうやってガンバレと言うの?ろくに眠る時間も

ないのに、もう体が壊れそうになのに、まだガンバらなきゃ

いけないの? ガンバっても生活がよくなる見込みもないの

に、どうしてガンバらなきゃいけないの?”

 

と、ガンバレという励ましの言葉のはずが、被災者の心を追

い詰めることに成り兼ねないのです

 

つまり限界まで頑張っている人に、ガンバってと言う言葉は

必ずしも励ましの言葉にはならない、と言う事です

 

場合によっては、ガンバってと言う言葉が不信感や反感をか

う事になってしまい、逆効果になってしまうのです

 

その上に、被災者の人達をまだ努力や頑張りが足りないのか、

と追い込んでしまうのです

 

決して、声をかける人は悪意で言っている訳ではないのは明

らかですが、励ましたいという純粋な思いで口をついて出て

くる言葉が、逆に被災者を苦しめることになったりするかも

知れない、と言う事を忘れてはいけないのです

 

人は、それぞれの状況や立場で常に頑張っているのです

 

自分自身が、もう少し又はもっと頑張らなきゃいけない、と

思っているのであればガンバレと言う言葉で励ましや勇気を

貰えたりします

 

だから、真摯に何かに取り組んでいる人に対しての、心から

応援するガンバレは素晴らしい言葉なのです

 

でも今迄最大限の努力をし頑張って来て、肉体的にも精神的

にも全く余裕が無くなっている人に、ガンバってと言う言葉

がかえって追い打ちをかけるような結果になる、要らない言

葉と言うことになってしまうのです

 

それよりもその様な人に対しては、これまでの努力を認め心

からの癒しや労わりの言葉が必要なのです

 

その方が、やる気を取り戻すきっかけになるのです

 

ガンバレと言う言葉は、決して万能ではないことを知るべき

なのです