さっき港屋さんに足をのばした。
今月末でもう閉店。
品の良い棚を眺め、すばらしいお酒を手に入れておこう。
なんといっても、港屋さんといえば群馬の水芭蕉。
水芭蕉吟醸生酒の一升ビン3100円と、mizubasho Premium Sake
という外国向け吟醸酒の四号ビン1200円を購入。
はじめて永井酒造のお酒のおいしさを知ったのは、港屋の先代の経営者が若林でやっていた蕎麦屋さんで水芭蕉の別名ブランドを飲んだ時。
あの瑞々しさには驚いた。
アルコールのツンとした感じはまったくなく、ねばっとした甘さもない。
さらっとフレッシュでありながらしっかりと旨みもあるあのお酒は、細めだけど味と舌触りがしっかり感じられる上質な蕎麦とよく合っていた。
なつかしい。
その蕎麦屋、和太奈部さんももう若林にはない。
mizubasho Premium Sakeは以前も買ったことがあるけど、国内では6店舗でしか売っていないらしい。
ラベルはすべて英文でかっこいいんだけど、ぬるま湯につけてもはがしにくかった。
私は部屋に数十本の空きビンがたまると風呂にぬるい湯を入れ、空きビンをつける。
1時間もほうっておけばいくつかのラベルは簡単に手ではがせる。
はがしたラベルは自然乾燥させて、ノートにはさんでおく。
そんなラベルが大量にたまっている。
いつかコラージュして額に飾ってみてもいいかなと思っている。
日本酒の代金を払ってふとレジの周辺を見ると、ワインのラベルをはがす透明シートを見つけた。
Wine RECORDER と書いてある見覚えのあるシート。
なつかしい。
90年代半ば、友人と毎週さまざまなワインを飲んでいた頃を思い出す。
あの頃使っていたものと同じシートだ。
それはともかく、このシートがあればぬるま湯ではがれないラベルも保存することができる。
mizubasho Premium Sake のラベルも保存できる。
10枚入りのシートを6つも買ってしまった。300円×6。
むかし買った記憶のあるシートのホルダーも500円という処分価格だったので3つ購入。
店の外に出ると、何かが絡んでもだえるような音がした。
ふと見ると歩道から道路に1mくらい入ったところにセミが仰向けになってもがいている。
今にも車に惹かれてしまいそうだ。
もう寿命なのかもしれないけど、このまま見殺しにするのはつらい。
3、4台の車やバイクが通り過ぎた後、さっと路上のセミをつかんだ。
まだしっかりと生きている。
そっと近くの街路樹の幹にしがみつかせた。
もうしばらく、このアブラゼミが暑い夏を楽しめますように。