他趣味(原則平日限定)の関係で,熊本に行くことになり,どうせ行くなら「祝日」とつなげて「先乗り」すれば,朝から他趣味に入れる,ということで,珍しく一泊二日の「遠征」が「爆誕」した.

 「先乗り」の初日は,祝日だから他趣味はできず,他にやるべきことはない.普通なら,観光でもするのだろうけれど,熊本は17年ぶりの訪問.初めてではないのだが,ボウリングを本格的に始めて以降では「初めての九州」.ここは「ボウリング場めぐり」に振り向けてみたいと考えた.

 

 ざっと調べたところ,熊本市街地には5か所のセンターがあり,更に,熊本空港への「途中」にも1か所あることが判明.

 果たして,他趣味もこなしつつ,一泊二日で「制覇」できるかは微妙だけれど,ボールは(最低限の)左右各1個を持って行くことにする.飛行機に乗ることを考えると,「ラウンドワン横浜駅西口店(【36】114-106)」に常置している「In2ition」(左投げ用)と「AccuLine TourPremium IV」(右投げ用)の「セット」をカートごと持って行くことがベスト,と判断した.

 初日は,どうしても現地入りが昼頃になってしまうため,半日程度の余裕しかないが,他趣味はできないので「ボウリング場めぐり」に没頭はできる.二日目は他趣味がメインになるが,最低限の「ノルマ」がこなせたら,多少は「ボウリング場めぐり」に振り向けることもできなくはないかも知れない.

 問題は,ボウリングをメインに考えられる初日が「祝日」のため,ボウリング場が混んでいる可能性があることだ(ところが実際,意外とそうでもなく,また二日目でも「待ち時間」が出たことがあった).

 

 ということで,熊本空港に着いたものの,初日は熊本市街地を,と考えていたので,あえてレンタカーは借りず,バスで熊本駅前に向かうことにした.

 空港12時発のバスに乗り,熊本駅前に着いたのは13時少し前.駅前のホテルを予約してあったので,まずはそこに行き,部屋には入れないが,チェックインと荷物を預けることはできた.これでボールカートの他には身の周り用品を入れたショルダーバッグだけになり,かなり身軽になったので「いざ出陣」(笑).

 

 まずは,南熊本駅から徒歩圏内に,2軒のセンターがある,ということで,JR熊本駅から豊肥本線で向かうことにする.

 ちょうど,13時24分発の肥後大津行が発車するところで,飛び乗った.二つ目の南熊本駅で下車,運賃は210円でSuicaも使用可.

 そこから歩くこと約10分で「namcoワンダーシティ」南熊本店に到着.

 道路沿いには,ボウリングの「ピン」もあり,ボウリング場の存在をアピールしてはいる.

 施設の性質上,駐車場はそれなりにある.ただし,ワンダーシティ本体以外に,敷地内には色々な店舗があるため,週末は混雑するものと思われる.

 建物にも「ワンダーボウル」のロゴが……あれ? これどこかで見たような気がするぞ……と思ったら,3年ほど前にやはり他趣味で山口・宇部に行った時,帰りに空港に向かうタクシーの中から見た記憶が…….

 何を隠そう,これが「ワンダーボウル宇部店」だったのだ.

 この時は,他趣味のことしか考えていなかったため,シューズすら持っていなかった,と言うよりも,そもそもボウリング場があるかどうかすら考えもしなかったのだった.

 考えてみたら,ここも山口宇部空港からほど近く.そのうちリベンジを……と思わなくもない.

 

 この「namcoワンダーシティ南熊本店」の中に,本日最初のターゲットにした「ワンダーボウル南熊本店(143-060)」がある.

 さて,施設内に入って,受付はどこかと探してみる.

 2階もある建物ではあるが,ボウリング場は1階らしい.エレベータやエスカレータの類はなさそうだったので,これは助かる.

 しかし,受付に行ってみると,30分から1時間程度の待ちになる,とのこと.

 料金体系が,受付カウンタにデカく掲示されている.

 6ゲーム目以降は,ゲーム単価200円というのはかなり良心的.

 しかも「投げ放題」まで設定されている.6ゲーム以上なら元が取れるが,混雑時には制限の可能性があるので,その時の状況で「投げ放題」か「6ゲーム目以降200円」か選べば良さそう.

 時間的に,ここで何時間も頑張るのは無理なので,左右3ゲームずつ+αだと考え,混んできて「打ち止め」でも構わないから,と「投げ放題」を選択することに.

 

 そもそも今回は,いつものように「納得するまで」投げることはできない.

 時間の制約が,必ず発生するので,自分なりの「ルール」を決めようと考えた.

 kanewさんのように「200UPチャレンジ」を挑むほどの腕前ではないので,次の2点を「マイルール」としよう.

 

 ・ 各センターで左右とも最低2ゲームは投球する

 ・ パックなどがある場合はそれを活用する(追加は基本的にしない)

 

 勿論,「目標」としては,通常の「マイボール・ルール」である

 

 ・ 左右どちらかで最低180UP程度は目指す(努力目標)

 ・ 左右とも「ダブル」以上を記録(これも努力目標)

 ※ ハウスボール時は,それぞれ150UPと「ストライク」に緩和

 

は活かしたいが,果たしてどこまでいけるだろうか.

 

 待つのはいいが,「呼び出し」はどうするんだろう,と思ったら,「札」を渡された.

 ……何? これ……?

 どうやら「……ゲーム待ち,『おに』『ねぎ』『たけのこ』『らくだ』でお待ちのお客様,レーンの御準備ができましたのでフロントまで……」のように呼び出されるという,かなり個性的なスタイルらしい.

 

 まあ,「おに」はともかくとして,このセンター,このようなアミューズメント施設内に「おまけ」のように設置されているイメージとはかなり違う「顔」を持っている.

 何と,JBCの「公認競技場」なのだ.

 

 そして,かなり立派なプロショップも併設されている.

 そして,かなり「ガチ」にレンコンを弄っている模様.

 今回は「グラチャン」らしいが,ちょっと待て!

 43ft.はともかくとして,オイル量30.65mlは,かなりヘビーだぞ.

 

 実際,投げている人はほとんどハウスボールだから関係なさそうだが,それでも数人,マイボウラーの姿もある.しかし,レーン割当は,全く配慮されていない様子.

 

 30分ほど待っていると,呼び出され,19番レーンが指定された.全24レーンの,割合奥のほうになる.

 24番レーン側の「壁」は,鏡になっているため,ちょっと錯覚してしまいそうになる.

 1番レーン側は,普通の壁だが,この向こうはアミューズメント施設.

 場内は,全てのレーンが埋まる盛況ぶり.

 まあ,賑わう分にはいいのだが,落ち着いて投げるのは,かなり難しそう.

 

 さて,指定された19番レーンへ.

 ベンチは,ボックス単位ではなく,レーン単位でテーブル型.

 そして,奇数レーンが前,偶数レーンが後方,とオフセットした配置になっている.

 なぜか「補助椅子」的なものも.

 モニタは,ベンチと頭上に,ほぼ同内容のものがある.

 ベンチモニタは,ブラウン管のため,撮影には不向き.

 オーバーヘッドモニタのほうが,鮮明.

 それでは,いざ,ゲームスタート!

 いや,「くまモン」の本場に「ぐんまちゃん」連れて来ちゃったけど……(笑).

 

 まずは,シューズの状況に合わせて右投げからスタート.

 練習投球はなく,いきなり1ゲーム目が始まるが,何といきなりストライク.いや,それじゃラインがわからん.

 色々と試しながら探っていくと,確かにオイルは多そうで,返ってくるボールはオイルまみれになっている.しかし,その割には外では結構曲がるので,変なところに「地雷」が埋まっていそうな気もする.何しろ,もう15時近くなっており,相当に稼働した後だと思われる.

 結局,1ゲーム目は140にしかならなかったが,それでも「勝ち」って……何? 何に勝ったというのだろうか.結局,この後も出続けたので,100以上出せば出る,とかなのかも.

 しかし,第2ゲームは,タップするわ,曲がらないポイント踏むわ,割れまくるわ,でさっぱり.

 それでも,9フレの10番タップのミスをカバーし損ねたところで,「何か」に気が付いた.10フレ1投目のストライクで「確信」し,2投目で再び10番タップとなるものの,カバーに成功.

 

 それを踏まえて第3ゲーム.

 またまた10番タップでスタートするも,難なくカバーし,そこからターキー.更にマークが続き,あれよあれよとプラスで推移.

 一般の家族連ればかりの中にあって,かなり「異色」の存在になっていたに違いない.こんな投げにくい環境の中で,よくもここまで集中できたな,と自分でも驚く.

 6フレからまたダブル.8フレで3-10スプリットとなったが,これも綺麗にカバー.

 しかし,ここに「魔物」が潜んでいた.

 9フレで,「地雷」を踏んだらしく,ド正面に突っ込んで4-6スプリットに.流石に,これは無理.

 それでも9フレで193まで届いたから,よほどのことがなければ…….

 危うく「よほどのこと」になりそうな3投目だったが,見事200UP達成!

 

 レーンを掴むまでに2ゲームを費やしてしまったが,結果オーライだろう.

 

 しかし,周囲が全くレーン牽制もわからずに投げているということもあるが,それ以上にレーンが「暗い」のが投げにくさを増長させていた.

 レーン上の照明が暗いのは,もしかすると「反射」を抑えるためなのかも知れないが,レーン半ばの上に照明がないため,スパットがほとんど見えないのだ.

 そのため,ほぼ「板目」だけを見て投げるようになり,かなりしんどい.

 

 さて,右投げは「結果」を出せたので,あとは左投げでどこまでやれるか.

 

 まず,1ゲーム目となる第4ゲーム.

 こちらも何とストライクスタートとなり,左右とも「九州上陸初の投球がストライク」という結果に.

 その後は,色々と試しながら投げてみたが,それでも150UPになった.

 

 この勢いで何とか左でも……と思ったのだが,ダブルは出たものの,6フレの7番タップのカバーをミスってしまい,190UPに留まった.

 しかし,このセンター,モニタに「スプリット」が反映されない.しかも後で判るのだが,ゲーム後に渡されるスコアシートにピン表示がなく,そちらにもスプリット表示がされない.

 あと,このような施設内のため,モニタにもエンターテインメント性を持たせているのかも知れないが,現在が何ゲーム目か,そしてトータル何ピンなのか,も全くわからない.「✕ゲームパック」で申し込むのだから,今が何ゲーム目かわからないのは致命傷にも思えるのだが.

 JBC公認競技場で,こういうところはあまりないように思うのだが,ここに行かれる方には,スコアアプリとかメモの用意をお勧めしたい.

 

 さて,もう一押しを期待した3ゲーム目(第6ゲーム).

 何だかさっぱり……な結果になってしまい,「投げ放題」の元は取ったし,「目標」も十分果たしているので(右200UP+ターキー/左190UP+ダブル),もういいかな,とは思ったが,せっかくなのでもう1ゲームだけ投げてみることにした.

 前半は割れまくってしまったため,スコアは情けないものになったが,後半はマークがつながり,コントロールの効いたスプリットメイクもあって「まあ,こんなもんか」的に終わることはできた.

 

 右投げほどの「爆発」はなかったが,スコアの安定度では左のほうが上回っているか.

 

 スコアシートは貰ったが,「ワンダーボウル」各店舗共通のものらしい.そして,前述のとおり,詳細が全く判らず,スプリットさえ記録されない.

 施設としては,意外にいいと思えたのだが,このスコアシートはどうにかしてほしいものだ.

 

 なお,支払は「現金」のみ.電子マネーやクレジットカード,バーコード決済などは使用不可.

 また,このような施設内なので,飲料の自販機などは市中価格と大差なかった.