何となく「スイッチボウラー」という単語で検索していたら,↑の動画を発見.


 スイッチボウラー,いない,って言われてしまってますが,我々の存在を無視しないでほしいかな…….

 

 名和秋プロ(365/35期)が「左利き右投げ」なのは有名な話.

 プロテストは当然「決めて届け出た腕」で投げなければならないのも知っているし,今は「両手投げ」というカテゴリもあって,その中でも左投げと右投げに分かれているのも.でも,パックアッパーについての規定は何もないけど.

 ここでも出てきた「10ピン残ったら,左で投げて取っちゃいけないの?」という疑問に対しては,個人的には「別にいいんじゃね?」というか,「やれるもんならやってみろ」とも思うのだけれど,自分でやろうとは思わない.これ,スイッチボウラーならわかると思うけれど,左右の「切替」って,意外と難しいというかデリケート.勿論個人差はあると思うんだけけれど,そんなことするなら,最初から右投げで10ピン,左投げで7ピンをカバーする練習しておいたほうが,結局,楽な気がする.

 

 でも,ボールが「倍要るじゃん!」は,確かにそのとおりで,その結果,筆者はスペアボールを諦めた.なので尚更,7/10ピンカバーの練習は大事になったけれど.

 

 結局,このルールの「理由」は,よくわからない.

 誰かに迷惑をかけるとも思えない.

 確かに,よく出てくるNBRの規定も,アベレージ計算と絡めているから,HDCP管理上の課題はあると思うのだけれど,HDCPなど関係ないプロボウラーの世界では,どっちで投げようが,アベレージはアベレージなのではないか.ダブルハンドで投げて,シングルハンドでカバーするのがOKなのなら,スイッチがダメという理由は,シューズの変更によるタイムロスくらいしか思い付かない.

 最大限譲って,同じフレーム内での変更はダメ,というならまだしも,ゲームごと,大会ごとに切り替えることすらダメなのは何故なのか.

 

 考えれば考えるほど,これって結局,

 

 「どっちでも投げられるなんてずるい」

 

という「僻み」にしか思えなくなってきますが,違いますか?

 僻むくらいなら,自分もやればいいことでしょう.他人に迷惑が掛かる訳でもない.

 自分だって,そんなに頻繁に投げ手を変えることは,メリット以上にデメリットがあるのは百も承知だから,「切替」をするタイミングそのものが「戦略」だと思っている.

 実際には,最低でもゲーム単位で考えるし,正直「どっちで投げても大差ない」レベルなのだが,だからこそ,少しでも有利になるほう,可能性が高いほうで投げたいだけなのだ.

 例外があるとすると,「スカッチダブルス」の時くらいか.2投目が当たると,残りピンによって,どっちで投げたほうがいいか,を,その都度考える必要がある.でも,自分で残したピンは,文字通り「その手」で決着を付けたい,という気持ちのほうが強い.

 

 「軽やかなステップもド派手なフォームも」だけではなく,左投げ・右投げ,両手投げ・片手投げ,クランカー・ストローカー・バックアッパー,すべてが「自由」でいいのではないだろうか.