筆者のシューズはABS(American Bowling Service)のもの(S-1230/950/570)を使用しているが,長男をはじめ,他の家族は「Dexter」の「Ds38」を使っている.

 

 でも「Dexter」という言葉の意味,御存知だろうか?

 

 このブログのURLにもあるが,アメブロのIDは「ambidextrous-bowler」.「ambidextrous」には,「器用な」という意味もあるが,ここでは「両利き」という意味で使用している.

 「ambidexter」で「両利き(の)」な訳だが,これは「dexter」に「両方の」という意味を持つ「ambi-」という接頭辞が付いたもの.「dexter」は「右利きの」という意味も持つ言葉で,「右の」「右側の」という形容詞らしい.

 

 ところが,それでは「反対語」は? と調べると「sinister」という言葉が出てくる.

 「sinister」には,「左の」「左側の」という意味もあるが,むしろ「不吉な」「縁起の悪い」「邪悪な」「悪意ある」など,ネガティブな言葉という意味が強い.

 「ambidexter」「ambidextrous」という言葉には,「(大多数の人のそれが右手である)利き手のように両方の手が使える」という意味合いがあるのだろう.

 「sinister」にはネガティブな意味が強く込められているが,かと言って「dexter」にはその逆の意味はほとんど感じられず,単に「右(側)の」という用途で使われる.

 

 勿論,英語圏には「Dexter」という「姓(Family Name)」もあるので,ボウリングシューズのそれは,そちらに由来していると考えるのが自然だとは思う.

 

 ところで,左利きな(「dexter」ではない)のに,長男のシューズは「Dexter」.

 いや,だから,という訳ではないけれど.

 

 長男が「ザ・プリンス パークタワー東京 ボウリングサロン」でシューズ(ABSの恐らく「S-570」)を借りた際に,いつものシューズと同じ23.0cmでは緩過ぎて22.5cmを借り直した.

 どうやら,ABSのシューズは,やや幅広で,かつサイズ的にも一回り大きいような気がする.

 なので,通常27.0cmで丁度いい,と思っている筆者も,「Dexter」のシューズだと28.0cmくらいでないと合わないかも知れない.勿論「Dexter」だからと言って,右投げ用しかない訳ではなく,ソール(スライド/キック)パーツを張り替えられる「左右兼用」もあるし,当然「左投げ用」もある.

 長男は,現在の23.0cmの「Ds38」でも,ややきつそうにしているので,そのうち張り替え可能なシューズを買ってやろうかと思っているが,「Dexter」ではかなりハイグレードなものにしか設定がないようなので,ABSになるのだろうか.その場合には,サイズは要注意かと.

 

 「絶対的少数派」である左利きが「異端児」扱いされることと,この「dexter」「sinister」という言葉の使われ方を見るにつけ,世の中の多くのものが右利き用にできていることと通じるものがあると感じる.

 尤も,「右利きでもある」筆者の場合,右手でやれば解決することも少なくないが,なまじ左手が器用なために,その時に手に持っているモノの組み合わせだとか,そこまでの作業工程の流れなどで,左手でやろうとして,そのやりにくさにストレスを感じることも多い.一番多いのが,自動改札や自動販売機だ.IC乗車券ができて,左手でもさほど自動改札が苦にはならなくなったが,たまに「トクトクきっぷ」などの場合には難儀することがある.

 なので,当然ながら「純粋な左利き」の人の場合には,筆者以上に大きなストレスを抱えているのだろう,と想像に難くない.

 

 ボウリングにしてもそうで,一番顕著なのがリスタイの類.

 大抵のショップには右利き用しか在庫が常備されておらず,左利きだと「取り寄せ」になることがほとんどだろう.

 だからだろうか,レフティのリスタイ装着率は,右利きに較べて低いような気がする.

 筆者は当面,リスタイの世話になるつもりはないし,まして右投げの時だけ使う,というのも変な話.

 

 そして,シューズも「右投げ用のみ」というモデルは散見するが,当然ながら「左投げ用限定」などというものは皆無だ.

 そう言えば,ラウンドワンのキャンペーンシューズも,左投げ用はなかなか納品されず,そのために「マイボール歴」に右投げと左投げで2か月以上の「差」が開いてしまった.メーカー品だと,左投げ用でもさほど遅くならないようだし,左右兼用のものを頼むのが一番手っ取り早いような気がする.

 

 ということで,ボウリングと関係があるような,ないような話題.