- ジェイン・オースティン 秘められた恋 [DVD]/アン・ハサウェイ,ジェームズ・マカヴォイ,ジュリー・ウォルターズ
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昨日、TUTAYAに行ったら、店の奥…というかトイレに行く通路の途中に貼ってあったポスターと目が合った。
い、いつの間に!!!
つうか、貼るならもっと目立つ所に貼ってよ。
全然、気がつかなかったよ。
宣伝する気あるのーーー!!!
と、しばし、心の中で絶叫した後、踵を返して、DVDを探して借りて来ました。
内容は、ジェイン・オースティン生涯ただ一度の恋とされているお話と、『高慢と偏見』の誕生を絡めたラブストーリー。
ジェイン・オースティンの生涯を大体知っている身としては、結末が予想出来たので、借りるのを躊躇したのですが、ジェイン・オースティン好きならば、チェックしなくては…というマニア心に負けて借りて来ました。
物語に『高慢と偏見』が透けて見えて、なかなか良い構成。
最後はやっぱり切なかったけど、でも、救いのある終わり方だったし、途中の人物描写も秀逸でした。
こう、人に対する評価が二転三転するところは、まさにジェイン・オースティンの小説を意識している感じでした。
↓以下ネタばれ。
特に、ウィスリー氏への評価はどうしたもんか。
ジェイン・オースティンの小説なら、最後に真価を認められて、幸せになりそうなタイプだったとは!?
特典映像のダンスの練習シーンとか見ると、俄然、思い入れが深くなる。
もっとも、やっぱりやぼったい所もあるし、この映画のジェインには、「あら、思っていたのと、違う?」と思われたものの、友達止まりでした。
レディのつくおばさんがジェインの生まれやら何やらを批判した所は、Mr.ダーシーっぽく、不器用な感じはブランドン大佐っぽくもあり、でも、若干、Mr.コリンズ風味があるのが玉に傷。
Mr.コリンズ風味は強力だから、ちょっとでも加味されていると、途端に、敬遠したくなる人物になっちゃうんだよねー。
そして、もっと早く、おばさんから脱却出来ていれば…って、どうやら、彼も、おばさん頼りなので、難しい立場なんですよね。
Mr.ルフロイと同じで。
放蕩と思いきや、ものすごい家族思いなんて…!!!
駆け落ちの途中でジェインが彼の手紙を読んだのを見た時、私はてっきり、すわ、Mr.ウィッカムだったか!!!と思ってしまったよ(←借金取りから逃げるために駆け落ちを仕組んだ)。
ひどい誤解でした。
申し訳ない。。。
都会から来た高慢ちきな若者、という点ではMr.ダーシーだけど、実際はウィロビーでした。
ただし、ウィロビーと違って、誠実だったし、一時は、全てを捨てて、ジェインと駆け落ちしようとしましたがね。
Mr.ダーシーのような自立した紳士だったら、ジェインに財産があったら…と言う所で、上手く収まらないところが、伝記風な映画の悲しいところです。
このMr.ルフロイを演じた俳優さんは、最初、しっくりしなかったけど、どんどん雰囲気が良くなっていきました。
調べたら、ペネロピに出てた人だった。
この時も、だんだん良くなっていった記憶があるな。
どちらも、最初はちょっとなげやり気味な人間で、ヒロインに出会って、変わって行く役だからかな?
だとすれば、良い役者さんです。
それに、ジェイン・オースティンの小説の雰囲気に合う俳優さんだと思う。
「プライドと偏見」が公開された記憶が新しいから、Mr.ダーシーは無理だとは思うけど、機会があれば、演じて欲しいなぁ。
それに対して、アン・ハサウェイはちょっと、ジェイン・オースティン顔ではなかったかも。
彼女自身は好きで、最初は、いいかな~と思っていたんだけど、なんかちょっと、目鼻立ちがはっきりしすぎ?というか、なんというか。
もっとも、それほど拒絶反応はなく、普通に受け入れられるので、結局は問題ないです。
この映画のジェインはまさにリジーって感じでした。
駆け落ちしちゃうところは、リディア入ってましたが、決然と別れを切り出した姿は立派だったなぁ。
しかし、悲恋だと思ってみていたせいか、全体的に暗い印象の画面だった印象が残りました。
もっとハンプシャーの自然とか出てくると思ったけど、森のシーンくらいしかなかったのが、ちょっと残念。
だが、ジェインの兄のエビさん姿には、キティとリディアならずとも、目を引かずにはいられませんでした。
まぁ、青の方が好きですが…。
↓こうなったら、これにも手をだすべきか…。
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↓「どこにいく?」との問いに、即座に答えたよ。
「スコットランド!!!」
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