正しい姿勢は健康な体をつくる
このシリーズは久々の投稿です。
前回「骨盤のゆがみ方」についてでした。今回は、「骨盤周りの筋肉」についてお話ししようと思います。
❺骨盤周りの筋肉
骨盤周りにはたくさんの筋肉が付いています。
ゆがみには骨だけでなく筋肉も大きく関係しています。
ゆがんだ骨盤を整えても、筋肉はとても強い力で骨盤周りを支えているので、その支え方に癖があるとまたその位置に戻してしまいます。
ですから、関節だけでなく筋肉のメンテナンスも大切になってきます。
主に股関節を屈曲させるのが腸腰筋（腸骨筋・大腰筋・小腰筋）です。
小腰筋は約半数の人には欠如が見られ、その働きも大腰筋のごく補助的なものとなります。
腸腰筋の働きが衰えると股関節の動きに制限がかかり、歩く・階段を昇るなどの動作がしづらくなります。
腸腰筋の柔軟性が低下すると反り腰に、腸腰筋の筋力が低下すると後傾して猫背になりやすく、腰痛の原因にもなります。
また、股関節周辺の痛みがある場合は腸腰筋が原因で痛みが出ていることも少なくありません。
お尻にもたくさん筋肉がついています。大殿筋・中殿筋・小殿筋は表層の筋肉になります。
股関節の外転に大きく関与していることから外転筋群と呼ばれています。
大殿筋は最大の面積で最も表層にあります。股関節の伸展・股関節の外旋や外転に関与しています。
伸展の時に働く筋肉 屈曲の時に働く筋肉
中殿筋は大殿筋の上部にあり、主に股関節の外転・外内旋・屈曲・伸展に関与します。小殿筋は中殿筋の上部側面にあり股関節の内旋・外転といった中殿筋とほぼ同様の作用をし骨盤を共に支えています。
『深部外旋六筋』の梨状筋（りじょうきん）・大腿方形筋（だいたいほうけいきん）・内閉鎖筋（ないへいさきん）・外閉鎖筋（がいへいさきん）・上双子筋（じょうそうしきん）・下双子筋（かそうしきん）』は文字通り深層部の筋肉になります。
股関節の外旋に大きく関与していて、立位で股関節を安定させたり方向転換したりする時など日常生活の動きでも大きく関わっています。
大腿筋膜張筋は、股関節の屈曲・内旋・外転・膝関節外旋といった動きに関与し、歩行時などに足をまっすぐ前に出せるように作用します。
大腿方形筋は、主に股関節の外旋に関わり、外旋六筋の中で一番外旋力が強い筋肉です。
坐骨神経は梨状筋と双子筋や大腿方形筋に挟まれるように位置しているため、これらの筋肉が固くなったりすることにより起こす可能性もあります。
坐骨神経痛は、臀部から太ももにかけて鋭い痛みが走ります。酷くなると足先まで痺れたりして歩くのさえ辛い症状が出ます。
「内転筋群」は主に、股関節の内転・内旋・伸展に作用します。
こちらも歩く・走るなどの動作を始め、様々な運動動作に大きく関与します。
内転筋群が衰えるとO脚になりやすくなります。
骨盤周りにこんなに細かくたくさん筋肉があるんですよね～。
それだけ体を支えたり動かしたりするのに必要だということなのですが、普段の姿勢や習慣によってこれらの筋肉のバランスが崩れ、負担がかかって凝り固まったり痛みなどの不調になるることも多いです。
バランスを整えておくケアは必要ですね。
Amberでは、生活習慣によるゆがみや体の悩みを解決・また予防するために、お一人お一人の状態に合わせて骨盤や背骨などを整える施術を行っております。
また、ゆがみを引き起こす生活習慣を改善するためのアドバイスも行っております。
【簡単なエクササイズ 腸腰筋ストレッチ】
仰向けになり、ストレッチする方の足は伸ばします。反対側は膝を曲げて抱え込み胸に向かって引き寄せていきます。
伸ばしている足は浮いてこないようにまっすぐにしておきましょう。30秒ほど伸ばします。
【簡単なエクササイズ 腸腰筋の筋トレ】
腸腰筋を鍛えると背筋が安定し、良い姿勢に近づきます。階段昇りも腸腰筋の筋トレになりますので、エスカレーターなどを使わずに階段で昇るなど、日常生活の中で取り入れていきましょう。
この他にも、エクササイズは色々とあります。
バランス調整ルームAmber
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