家族のこととして、とうちゃん(主人)のことも少し紹介しましたが、
とうちゃんは、私とは全く逆の、汗かいとけばオールオッケータイプのTHE昭和男です。
生命力の塊みたいな人で、出来ればこの生命力を子どもたちにも引き継いでほしいと思うくらい。
ですが、残念。
今のところ、あまりそんな感じはないです
それでも、長女は少し似た面がありまして。
一番上の長女と、一番下の次女では、7つ歳が離れているので、世の中の移り変わりを物凄く感じるのですが、
長女の頃はギリッギリ昭和スポ根魂の風潮が残っていて、スポーツにおいても勉強においてもそんな背景の中で育ったように思います。
体を動かすことが苦手だったけど、
何かスポーツはやっていないといけない、やりとげなければいけない、という謎の呪縛に取り憑かれている最後の世代なので、泣く泣く自分を騙しながらもがんばっていた気がします。
だからかどうかはわかりませんが、結果的に3人の中では一番、意味不明のど根性が備わっているし、決して強くはないその体を、最低限レベルまでは鍛えて、それなりに動けるようにはなりました。
この事を考える時、
やはり昔ながらの スポ根ど根性精神 が、
子どもの心身を育てたのかと考えざるをえません。
もちろん、無意味な体罰などは論外ですが、ある程度耐える力って、こうしないと身につかないのかなと思ってしまいます。
一方、一番下の次女はといえば、
長女の時代から激動の変化の日々を7年も過ぎているので、世間の価値観は全く違っています。
やってみて無理ならがまんしないで、
心身を壊す前に新しい道に切り替えてよい
無理してスポーツしなくても好きなことでよい
と考える風潮がなんとなく世間にも浸透している感じもしました。
どちらの子も同じような心身の弱さだったと思いますが、次女はすっかりヤミ体質になり、ちょっとしたことでへこたれてしまうし、そもそも体力がもちません。
私は、思い起こせば、自分が育つ上で、あの昭和スポ根風潮がだいきらいでした。
理不尽な面に耐えぬいたものこそが、心身を鍛えられ、モーレツ会社員として、縦社会バリバリの風潮の中で働き三昧!
そんな風潮が私には、全然キラキラした世界には見えず、
クソみたいな世の中に見えていて、だいきらいでした。(いま思えばで、当時はそれさえも自覚していなかった)
だから、私の中では勝手に、
ようやく世間が、日本が、変わってきた と、
いいふうに捉えていたのかもしれません。
だから、次女との接し方も、長女の時とは違っていて。
それが結果的には甘かったのか?と考えてしまいます。
決して、二択しかないという話ではないんだけれども、
どこまで がんばる方へと背中を押すべきなのか、グレーゾーンの幅が変わっていて、判断が難しく感じています。
もちろん、私のさじ加減ではなく、子ども自身の思考や判断によるものだとは思いますが、明らかに環境要因もあるし、
特に我が家では、父親より母親のほうが、子どもと接する時間が長かったので、
私からの影響は大きかったと思います。
なにより、私自身が、昭和スポ根にすごく抵抗がありました。だから、そういった接し方をする場面を見たくなかったのです。
いまは、次女の 弱さ を感じるたびに、
複雑な気持ちになります。
それでも、昔よりは、
まあ、そんなもんか、その時は万全を尽くしていて、同じ愛情をそそいで育てたんだしなと、未熟な自分を受け入れられるようにはなってきましたが。
ホント、難しいですね。
* 昭和だのなんだの、「時代」 に対して思うことが、私の感じ方による見方だし、うまく適切な言葉で表せていなくてすみません。