円周率計算競争で久し振りのニュースがあった。
グーグル社( の岩尾エマはるかが Google Cloud 上のツールを活用して )が小数点以下100兆桁まで計算したと言う。Google Japan Blog(円周率の 100 兆桁目を求めて 2022年6月9日木曜日)によると、その100兆桁目の数字は“0”だとか 。
同社は3年余り前、2019年3月に31兆桁で世界記録を取っている(円周率31.4兆桁 ~ 3月14日発表 ~ 31兆4159億2653万5897桁 2019-03-20 22:34:20)。
その時の計算に要した日数は121日で、今回は157日だったから、計算速度は2倍以上になったと誇っている。円周率競争はコンピュータの計算速度の指標でもあるとの意識だ。
なお、この間、世界記録は一旦他者に奪われている(円周率(π)62兆桁超 ~ どこまで続く記録更新 ~ ついでに素数遊び 2021-08-23 23:06:52)が、1年足らずで奪回したわけだ。
巨大な100兆桁の数を感覚的に捉える一助として、地球と月との間の3304往復(1桁1インチとして)に相当すること、全部読み上げるには317万年(1桁1秒として)かかることが記されている。
月との往復になぞらえるのに、“1桁1インチ”は広げ過ぎだから、“10桁1インチ”と現実的な基準とすれば、100兆桁を書きあげるのに、地球・月330往復の長さを要することで納得。
実際には100兆桁の数字を目に見えるように書いた物は無いだろうが、そのディジタル・データを収蔵している装置はどれほどのサイズになるのだろうか。
処理したデータは82000TBとのことで、これが物質的数量を推定させるのだろうか。
