ホタルと星の光跡を一枚に。宮城県の写真。

 

 

前週の関東地方は、梅雨の晴れ間の多い週になりました。ただ晴れると蒸し暑くなるので快適とは、ほど遠いものでした。

 

ヨーロッパでは、産業革命前と比較して一年間の平均気温が 「2.3度」上昇しているそうです。

再生可能エネルギーの利用も増えているようですが、温暖化を止めるには至っていないのが現状のようです。最悪になってからの食い止めは容易ではないと思います。外の仕事は昼間はできなくなる時がくるのかも知れません。議論も大事ですが、危機感をもってこの問題の実行に舵取りをしてもらいたいものです。

 

FRBのパウエル氏が

やはりインフレ圧力を抑え込むためには年内に2回の追加利上げの考え方が妥当だと言ったりしています。

これからも

アメリカの金利政策、株価、それに為替、さらに外国人投資家に振り回わされた日本市場が続くのでしょうが、日本企業の業績回復の話しも聞こえてきます。2022年度の一般会計税収は過去最高になったニュースもありました。

ただ、今の株価が妥当か否かの判断がつかないのが投資家の悩みでもあり、不安でもあると思います。だから思いどおりにはならないと思っていた方が痛い目にあわなのかも知れません。私は短期での利ざやを狙う投資スタンスをとっているので、投資会社、機関投資家、プロの投資家と同じ土俵にあがっていることになります。

プロに勝つことはできないので、徳俵にしゃがみ込んで おこぼれが飛んでくるのを待ち続けます。

 

今年に入ってから、プロ野球中継を観る機会が多くなりました。大谷選手の大活躍もあるでしょうが

ほとんどの試合がテレビで放送されるようになったのが理由かも知れません。私は筋書きのないタイプのものが好きなので

スポーツ観戦は好きです。昔はテレビ中継と言えば巨人戦の試合だけだった時期もありましたが、ドラフト制度による有望選手の偏りがなくなったことに加え、集客に配慮した球場の整備や催し、フアンのホーム意識が強くて熱い地元声援も関係しているんだと思います。それにBSがこぞって中継に乗り出してきたことも大きいでしょう。私は試合途中をちょこっと観る程度ですが、野球人気の一端がフアンの声援から読み取れます。

サッカー、ラグビー、バスケット、バレーボール・・・・も盛り上がっているようです。ビール片手に枝豆でもつまみながらの観戦もいいものです。ただ贔屓(ひいき)のチームが優勢で試合が進んでいないとストレスになりますが。

 

庭にHTバラ(ハイブリッドテイ・四季咲き大輪種)を植えているのですが、油断していたら黒星病にやられてしまいました。病気発生前の予防が大事なんですが、油断していました。葉に黒点が表われ、黄色くなってしまっているので、これから消毒を施しても手遅れ状態です。葉が落ちると成長が止まってしまうので、いいことはないのですが、何とか夏を乗り切ってもらいたいと祈るばかりです。分かってるのですが、毎年同じ失敗を繰り返しています。

 

今週の珈琲タイム「メニュー」(画像・映像および記事の一部はネットからお借りしています)

●音楽:なつかしい歌・曲を聴く

●童話:アンデルセン童話「白鳥の王子」

●偉人伝:「滝沢馬琴」

●知るを楽しむ 「東大寺」

●時のことば:「グローバルサウス」

●特集:「菜の花プロジェクト」

●演芸:漫才x2

★ おまけ:「おもしろ川柳」

 

 

 

●音楽「なつかしい歌・曲を聴く」

  タイトルをクリックして表示されたURLでお聴きください

 

渡辺はま子 - 蘇州夜曲 - YouTube

東京の椿姫 - YouTube

美空ひばり ひばりの渡り鳥だよ/江戸の闇太郎 - YouTube

(カラー化)ブルー・シャトー ジャッキー吉川とブルーコメッツ - YouTube

BOY 石川セリ - YouTub

♪視聴第10位 花の首飾り Flower Necklace/ザ・タイガース The Tigers (1968年) - YouTube

哀愁の夜 舟木一夫 Funaki Kazuo - YouTube

岡田奈々 青春の坂道 - YouTube

松任谷由実 - あの日にかえりたい (Yumi Arai The Concert with old Friends) - YouTub

夢の途中 来生たかお(In the middle of a dream) song by Takao Kisugi) - YouTube

 

「ジャニー・ギターJohnny Guitar」ペギー・リー、Peggy Lee - YouTube

Edelweiss - Julie Andrews - The Sound Of Music, HD with Lyrics - YouTube

CHUCK BERRY & KEITH RICHARDS - Nadine - YouTube

イパネマの娘 小野リサ 1‐5 UPC‐0036 - YouTube

サバの女王 / グラシェラ・スサーナ - YouTube

 

YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『RYDEEN』(HD Remaster・Short ver.) - YouTube

The Third Man / 第三の男 - YouTube

ブーベの恋人(アントニオ・マルチーニ) - YouTube

刑事コロンボ/ヘンリー・マンシーニ - YouTube

Richard Clayderman - Ballade Pour Adeline - YouTube
 

魔女の宅急便メドレー | Kiki’s Delivery Service Medley - クラリネット五重奏 - - YouTube

Wedding String Quartet - Canon in D (Best Version) (Johann Pachelbel) - YouTube

辻井伸行 ラカンパネラ La Campanella - YouTube

 

 

【太陽にほえろ 代表的テーマソング2曲】 オープニング 青春のテーマ - YouTube

鈴懸の径 クラリネットバトル 鈴木章治 北村英治 世良譲 増田一郎 須永宏 - YouTube

 

 

 

世界の有名画家と代表作・絵画作品一覧(名前順) | 美術ファン@世界の名画

アボッド・ハンダ―ソン・セイヤー

「天使」

 

 

●童話 アンデルセン童話「白鳥の王子」

むかしむかし、十一人の王子と、ひとりのお姫さまを残して、やさしいおきさきが亡くなりました。王さまはすぐ、新しいおきさきをむかえましたが、そのおきさきは、いじわるなおそろしい魔女(まじょ)だったのです

魔女は一年の約束で、じゃまなお姫さまを遠いいなかへあずけてしまうと、ある晩、のろいをかけて王子たちを白鳥にかえて、お城のまどから追い出してしまいました。
一年たってお城へ帰ってきたお姫さまは、兄さんたちがいないので、回りの人に聞いてみましたが、だれも教えてくれません。
お姫さまは兄さんたちの銀のくつを持って、兄さんたちをさがしに、広い世界へ出ていきました。
お姫さまは、何日も何日もあるいて、森の中で糸をつむいでいるおばあさんに会いました。
「十一人の若者が、ここを通りませんでしたか?」
と、聞くと、おばあさんはいいました。
「いいや。・・・でも、十一羽の白鳥なら、そこの川をくだっていったがね」
「兄さんたちかもしれないわ!」
お姫さまは川へ出て、川下へ歩いていきました。
すると、そまつな小屋があり、中をのぞいてみると、ベッドが十一台、木ぐつが十一足、ならんでいました。
お姫さまは、持ってきた兄さんたちの銀のくつをそこに置いて、小屋のかげにかくれていました。
タ方になって、十一羽の白烏が帰ってきました。
白鳥は小屋へはいると、つぎつぎに王子になって、
「あっ! ぼくたちのくつがある! 妹がたずねてきたんだ」
と、大騒ぎで、あたりをさがし回りました。
そして、お姫さまを見つけると、泣きながらみんなで抱きあいました。
でも夜が明けると、王子たちはまた、白鳥になって飛んでいかねばなりません。
「どうしたら、魔法がとけるの?」
すると、兄さんの一人がいいました。
「ふしぎな夢を見たよ。おまえがイラクサ(→イラクサ科の多年草で、トゲがたくさんあります)をつみ、足でふんで糸を取り、布におりあげて十一枚のシャツをぬうんだ。そのとき魔法がとけるんだが、でもそのあいだは、ひとことも口をきいてはいけないんだよ」
「わかったわ。きっと、お兄さんたちの魔法をとくわ」
それからお姫さまは、まいにち、まいにち、野へ出てイラクサをつみました。
イラクサのトゲで白い指から血が流れ、足は傷ついてヒリヒリと痛みましたが、言われたとおり、泣き声も立てませんでした。
ある日、若い王さまが、その傷だらけのお姫さまを見て、自分のウマに乗せてお城へ連れていきました。
「どうか、わたしのきさきになってください」
王さまは、お姫さまとりっぱな結婚式をあげました。
ところが戦争が起こって、王さまは戦場へ出かけてしまい、その留守に、お姫さまは双子の王子をうみました。
さあ、このことを知った魔女のおきさきは、はるばるやってきて、お城の家来をつかまえると、
「いいかい、双子の王子を連れ出して、殺してしまえ」
と、いいつけました。
そして、からになったゆりかごに、子イヌを二匹入れておき、
「おきさきが、イヌの子をうんだ!」
と、国じゅうにいいふらしました。
悲しみをこらえて、お姫さまは兄さんたちを助けるために、せっせとイラクサの糸で布をおりました。
やがて戦争が終わって、王さまがお城へ帰ってきました。
王さまは、ゆりかごにいる子イヌを見ると、
「口もきかず、みょうだと思っていたが、これでわかった。おまえは、魔女であろう!」
と、お姫さまに死刑をいい渡しました。
(わたしは魔女ではありません。この十一枚目のシャツにそでをつけてしまえば、お話しできるのです)
お姫さまは心の中でさけびながら、ろうやの中でも、せっせとシャツを作り続けました。
そうして、いよいよ、処刑場へ連れて行かれる事になりましたが、お姫さまは連れていかれる馬車(ばしゃ)の上でも、シャツを作り続けました。
馬車が処刑場へさしかかったとき、とつぜん、空からバタバタと羽音がして、11羽の白鳥が追いついてきました。
お姫さまは、かかえていたシャツを白鳥に投げかけました。
すると、白烏はみるみるうちに、十一人の王子になったのです。
「王さま、今こそ、全てをお話しいたします! わたしのお兄さんに魔法をかけたのも、わたしたちの赤ちゃんをイヌと取り替えたのも、魔女のしわざです!」
お姫さまは、今までのことを残らず王さまにお話ししました。
そしてそこへ、
「ご安心ください。王子さまはご無事です」
と、いって、家来が双子の王子を連れてきました。
すっかり準備のできた処刑場で、死刑にされたのは、あの悪者の魔女でした。
おしまい
 

 

 

●6月生まれの偉人伝「滝沢馬琴」

 

NHK朝ドラ「らんまん」で彼の小説が登場したことから選んでみました。

滝沢馬琴(本名 滝沢興邦 又は 解 、曲亭馬琴)

(1767~1848)

江戸後期の小説家


深川の旗本松平信成家の用人、滝川運兵衛興善の5男として、江戸松平屋敷内長屋で生まれました。彼が9歳の時父が亡くなり、長兄が家督を継いだものの、その翌年には、彼が10歳で当主となっています。その後、主家である松平家の嫡孫八十五郎に仕えましたが、この八十五郎が、あまりにも愚かで、辛く苦しい勤めとなったためか、14歳のときに主家を出奔してしまいます。

そして、奉公などで放浪の末、24歳の時に、戯作者で浮世絵師でもあった山東京伝の門に入り、滑稽本よりも物語性が強い読本を、山東京伝とともに次々と発表、彼の作品は常に評判となり、第一人者となり、江戸文壇の王者と称せられるようになりました。

その後、「椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)」を刊行し、48歳のとき、「南総里見八犬伝」の刊行を開始します。しかし、67歳の頃から、右目が見えなくなり、73歳では左目も悪くなり、ついに文字が書けなくなってしまいます。

しかし、75歳の時に、早死にした長男の未亡人お路に、字を知らない彼女に字を教えながら口述筆記をさせて、開始から28年もの歳月をかけて、106冊にも及ぶ長編「南総里見八犬伝」が完成させたのでした。

彼は、82歳まで長生きをし、著書400余部、1400冊に余る江戸文学最大の業績を残しました。
彼の師にあたる山東京伝が、筆禍事件で逮捕され手鎖五十日に処せられたとき、彼が京伝の代作をして助けたこともあるそうです。
滝沢馬琴
みなさん、文頭の名前が少しおかしいと思いませんか?ちなみに、滝沢は本名で、馬琴はペンネーム。つまり、滝沢馬琴というのは本名とペンネームが合体しているのです。だから、本名で呼ぶのならば、滝沢興邦 又は 解。ペンネームで呼ぶのならば、曲亭馬琴なのですが、多くの本には、滝沢馬琴と書いてあることが多いです。何故なのでしょうか?ちなみに、彼は滝沢は武士の家名であるために、あまり使わなかったとか。

 

 
『南総里見八犬伝』のあらすじ

曲亭馬琴肖像
(戯作六家撰 所収)
館山市立博物館蔵
『南総里見八犬伝』は、江戸時代の文豪曲亭馬琴が28年もの年月をかけて著した長編小説です。戦国時代に安房の地を活躍の拠点にした房総里見氏の歴史を題材にしていますが、けっして歴史事実にはこだわらず、そのすべてが新たに創作されたものです。1814年(文化11年)に最初の5冊を出版してから、全106冊を出し終えたのは1842年(天保13年)のことでした。
 この物語の主題は、「勧善懲悪(かんぜんちょうあく)・因果応報(いんがおうほう)」にあります。悲劇の最期を遂げた里見氏をはじめ安房地方の善良なる人々などをとりあげて、馬琴の意のままに大活躍させる爽快な小説になっています。
 物語は、結城の戦いに敗れた若武者里見義実(よしざね)が、安房へ落ち延びる場面からはじまります。

 やがて安房国滝田の城主になった義実は、隣国の館山城主安西景連(かげつら)の攻撃にあった。愛犬八房の働きによって敵将景連は討ち取ったものの、その功績で八房は伏姫(ふせひめ)を連れて富山の洞窟にこもった。姫を取り戻しにきた許婚の金碗大輔(かなまりだいすけ)は、鉄砲で八房を撃ち殺すが、伏姫にも傷を負わせてしまう。八房の気を感じて懐妊してしまっていた伏姫は、身の純潔を証するため、大輔と父義実が見守るなか、自害してしまった。
 このとき、伏姫が幼い頃に役の行者(えんのぎょうじゃ)から授かっていた護身の数珠から八つの玉が飛び散った。この玉が八方へ飛んで、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の霊玉を持つ八犬士が登場してくることになる。
 こののち、金碗大輔は出家してゝ大(ちゅだい)法師となり、飛び散った八つの玉の行方をもとめて旅に出る。伏姫の子供ともいえる八犬士たちは、それぞれ思いがけないところで出会い、はなばなしく活躍する。
 八犬士たちとめぐり会ったゝ大法師こと金碗大輔は、二十数年ぶりに八人を里見義実のもとへ連れ帰った。里見家の家臣として里見家の危難を救った八犬士は、義実の八人の孫娘をそれぞれ娶る。その後、子どもたちに家督を譲ってからは、富山の山中へ姿をかくして仙人になったというお話。

●知るを楽しむ 「東大寺」

奈良の大仏として知られている盧舎那仏(るしゃなぶつ)が大仏殿に収められていることで知られている東大寺は奈良県奈良市にあり、「古都奈良の文化財」のひとつとして世界遺産に登録されました。

正式名称は金光明四天王護国之寺とされており、全国の国分寺の中心である「総国分寺」でした。

東大寺と大仏の歴史

8世紀前半には、東大寺の前身の寺院が創建されていたそうです。聖武天皇は、741年(天平13年)に国分寺・国分尼寺建立の詔を発令し、743年(天平15年)には大仏建立の詔勅を発しました。この背景には、仏の恩恵を民に広め、社会・政治不安を取り除きたいという考えがあったそうです。749年(天平勝宝元年)に完成し、752年(天平勝宝元年)に開眼供養の法会が施行されました。

奈良時代の寺院は、複数の宗派を学ぶのが一般的であったそうです。東大寺も例外ではなく、南都六宗(華厳宗・法相宗・律宗・三論宗・成実宗・倶舎宗)と真言宗、天台宗の八宗兼学の寺とされました。

しかし、1180年(治承4年)、平重衡によって焼き討ちを受け、大仏殿が焼失してしまいます。その後、重源上人を中心とした復興事業が始まり、1185年(治承9年)に大仏開眼供養が行われました。

ところが、再び東大寺を悲劇が襲います。1567年(永禄10年)、三好・松永の戦いにより、大仏殿を含む主要な堂塔が焼失してしまったのです。その後再建が進まず長い時間が経過してしまいますが、江戸幕府の援助、ひいては一般の人々の寄進により、1709年(宝栄6年)大仏殿が完成しました。

【世界遺産】東大寺 | 古都奈良の文化財

 

大仏殿は二度の焼失の憂き目に遭いますが、鎌倉時代と江戸時代に再建されました。

奈良の大仏(東大寺盧舎那仏像)

【世界遺産】東大寺 | 古都奈良の文化財

 

本尊は盧舎那仏で、高さは約14.7mあり、基壇の周囲は70mあります。大仏殿の高さは約49.1m、正面の幅は57.5m、奥行きは50.5mです。

二月堂

【世界遺産】東大寺 | 古都奈良の文化財

 

現在のものは、1669年に再建されたものです。本尊は大観音(おおかんのん)と小観音(こがんのん)で、十一面観音像です。この二観音は、誰も見ることができない絶対秘仏となっています。

ここでは、修二会(しゅにえ)、別名「お水取り」という儀式が行われます。これが旧暦2月に行われるため、二月堂という名ががついたそうです。人々に代わって僧たちが罪を懺悔し、平和と豊作を祈ります。752年の開山以来、一度も途絶えたことがないそうです。

南大門

【世界遺産】東大寺 | 古都奈良の文化財

 

創建時の門は平安時代に倒壊してしまい、現在の物は鎌倉時代に重源が再建しました。大仏様(だいぶつよう)という宋の建築様式が取り入れられており、内門には左右に金剛力士像が配置されています。

法華堂(三月堂)

東大寺において、現存する数少ない奈良時代の建築物です。東大寺の前身寺院のお堂として建てられ、当時の名前は羂索堂(けんさくどう)といいました。本尊は不空羂索観音です。

法華堂

伝・月光菩薩(がっこうぼさつ)像

 

以上、代表的な建造物を紹介しました。おしまい

 

 

 

●時のことば 「グローバルサウス」

白石 隆 (しらいし たかし)熊本県立大学 理事長の記事から抜粋。
 

グローバルサウス(Global south)について明確な定義はないが、主に新興国・発展途上国と同様の意味で用いられることが多い。南北問題とも言われるように、新興国や発展途上国の多くが南半球に位置することに由来している。グローバルサウスには、アフリカ、ラテンアメリカ、アジアの新興国などが当てはまり、対義語として、経済的に豊かである国々を「グローバルノース」と呼ぶ。

グローバルノースとグローバルサウスは地理的な分類ではなく、資本主義やグローバリゼーションの文脈を考慮したうえでの社会経済的な分類である。また、冷戦の文脈において、東西陣営のどちらにも属さない「第三世界」を表現するときにも使われる。

グローバルサウスが直面する問題

貧困問題

国連開発計画(UNDP)は、貧困を「教育、仕事、食料、保健医療、飲料水、住居、エネルギーなど最も基本的な物・サービスを手に入れられない状態」と定義している。

環境問題

先進国の人が捨てるプラスチックごみは、その多くが途上国へ輸出されている。日本では、街中のごみ箱に捨てられているペットボトルなどの汚れたプラスチックは、リサイクルするには人件費が高いことから、これまで主に中国などのアジア諸国に輸出されてきた。

「資源」と言う名目で輸出されたプラスチックは、必ずしも正常にリサイクルされてきたわけではない。洗浄の手間を省くために、児童労働など劣悪な環境下での労働、汚水の垂れ流し、野積みによる発火でダイオキシン発生など環境問題の他に健康問題や人権問題など様々な課題が浮き彫りになった。中国政府は、このようなプラスチックごみ輸入問題を受け、2017年に廃プラスチックの輸入を禁止することを決めた。

廃棄物の国境移動を国際的に規制している「バーゼル条約」もこのような問題を受け、2019年に改正された。2021年より、汚れたプラスチックを輸出する際には事前に相手国に了承を得る必要がある。

ごみ処理を途上国に頼むことが厳しくなっていることから、先進国は、適切に廃棄する仕組みやごみを減らす取り組みをより一層活発にする必要が出てきている。

人権問題

上述のプラスチックリサイクルに関する人権侵害に加えて、グローバリゼーションで途上国が受ける被害の例として、ファストファッションが挙げられる。先進国の人たちが着る安価な服は、グローバルサウスの人たちが劣悪な環境下で低賃金労働したものかもしれない。

まとめ

日々の買い物の際に、商品や食料がどこから来ているのか、誰が生産したものなのかを日頃から意識し、トレーサビリティを基準に商品を選ぶことで、グローバルサウスに住む人々の人権に配慮し、貧困状態を改善する消費行動をとることができるだろう。フェアトレードや環境に配慮した商品を探すことはもちろん、すでにあるものを長く使い、過剰な消費を抑えるなど、一度消費行動を見直してみるのはいかがだろうか。

おしまい
 
 
●特集「菜の花プロジェクト」ネット記事をそのまま掲載しています。

今、全国で「菜の花プロジェクト」の取り組みが広がっています。「菜の花プロジェクトネットワーク」には現在、北は北海道、南は沖縄までおよそ120もの団体が参加しています。

この「菜の花プロジェクト」とは、地域の「資源循環サイクル」の確立を目指して行われている取り組みです。そのしくみは、転作田や休耕田を活用して菜の花を栽培し、収穫したナタネは搾油してナタネ油にして家庭での料理や学校給食に使用。搾油時に出る油かすは飼料や肥料として活用され、家庭や学校からの廃食油は地域で回収されてせっけんやBDF(バイオディーゼル燃料)にリサイクルされ、再び地域で利活用されるという形です。このモデルを1998年に最初に始めたのが滋賀県愛東町(現在の東近江市)でした。

もともとは1970年代に琵琶湖の水質悪化が深刻になる中、滋賀で「せっけん」を使おうという運動が始まったのがきっかけです。この時、「家庭から出る廃食油を回収してせっけんへリサイクルする運動」が広まりましたが、廃食油の回収量が増大する一方で、合成洗剤の普及に伴いせっけんの使用率が著しく減ってしまいした。そんな中、廃食油の新しいリサイクルのしくみを探る中で注目されたのが、ドイツで進められていたナタネ油の燃料化計画だったのです。

菜の花プロジェクトでは、ムダになるものをできるだけ減らし、資源として地域の中で連鎖させ活用することで循環型社会の実現を目指しますが、その取り組みの基本は、しっかりした回収の仕組みを地域の中に作り上げること、それを進める人々を育てることです。さらに、それぞれの地域の特性や課題を踏まえた上で、集めた廃食油をリサイクルするための適正技術の開発や、リサイクルされたものを地域で利活用していくといった「地産地消」にもつながる考え方を広めることも大切です。せっかくせっけんやBDFにつくりかえても、それが使われなければリサイクルの輪が途切れてしまうからです。

BDFに関しては他にも、品質確保、非課税制度による価格誘導、ディーゼルエンジンメーカーとの協力など数々の問題があるため、菜の花プロジェクトネットワークでは中央政府や地方政府への働きかけも行っているといいます。

最初に始まった愛東町のモデルをもとに、「菜の花プロジェクト」に取り組む地域・団体の数が徐々に増え、それぞれの地域が独自の文化や特性を生かして取り組む中で、養蜂との連携、菜の花の観光利用、小中学校などでの環境教育としての利用などより広い資源循環サイクルへの展開も見られるようになりました。2001年からは毎年「菜の花サミット」が開催され、資源循環型社会、持続可能な社会のより有効なモデルづくりを目指して地域間の相互交流が行われています。

おしまい

 
 

 

●演芸:漫才
漫才【あした順子・ひろし】(1)|残しておきたい昭和の演芸 - YouTube
時事漫才:山形では…【ロケット団】 - YouTube
 
 
★おまけ

おもしろ シルバー川柳 総集編 - YouTube

 
 

本日もアクセスありがとうございました。

毎週日曜日に新しい投稿をしています。

今日も、明日も、いい日に、なあれ(*^o^*)