またまたちょっと脱線して

日本の情報セキュリティの話題で

前職の経験談、

 

ある研究開発系施設の厳しい入場セキュリティのお話

半年に1回機械保全整備のため自社から業務委託されて行くのだが

入場の一月前までに入場予定者と予備数名の名簿を提出し

許可証が送付された者だけが入場できる施設

昔、これで許可下りなかった社員がその後即退職し「スパイだった?」とか

不穏な謎が語り継がれている人物がおりました、

この人物は仕事上国家資格所有者多い職場で軽く20種以上有用資格持ちという

入社時点で私達の倍近く資格取ってて

有能臭凄かったとか噂に尾ひれがついて伝説的人物です

しかし近年では怪しい人も無く許可が普通になっていました

 

指定された作業当日、車で入場し隔離された場所に車を駐車し

作業用具持って所持品検査

当然ここで携帯通信機器類は全て持ち込み禁止

この時いくつか質問されるのだが

個人的な事と会社勤務年数に応じた

変装やなりすましでは絶対答えられないような鋭いピンポイントな質問がされます

なぜかやましいことは無いのに毎回緊張する時間です

そして入場ルート、移動範囲、行動時間全て指定され

特に毎回二日目は警備2名ついてこちらも緊張する場所で作業します

それだけ納得の理由があるワケですが正直なとこ一番嫌でした、

あと数百人働いてる広い施設なのだが滞在した3日間ほとんど担当者以外の人と遭遇しない、話によると接触しないように通達され

我々の行動予定は共有で周知されてるそうです、

刑務所や秘密施設みたいなとこに仕事で行った時と似た感じです、

通信機器持ち込み禁止と監視員同行に

作業音や声で人の気配は感じますがそこに滞在する人とほぼ合わない

まだまだ世の中には表に出ない施設っていっぱいあると思いますが

 

余談ですが個人的に衝撃度1位は

トラブルで担当外なのに休日呼び出されて行った施設で

入場者登録されてないから緊急なのに入口で1時間以上待たされ

所持品検査で口の中まで調べられたのはそこが初でした

かなり上の偉い人の災害時レベルの特権行使で入場する事になり

それでも所々で「なんで?」とブツブツ言う人に数人遭遇し

通過認証レベル高いからあっちこっち連絡しながらゲートを沢山通過して

地下1階分だけどあきらかに数階分の階段降りて

結局地下何メートルかわからない場所連れてかれ、表面上冷静に対処しながら

心の中で「きゃー!なにココ!SFじゃん」ってなったとこ

 

話は戻りまして・・

そんな定期的なある日、毎回入場していたKさん一人が

入場許可がおりなかった、

これまでない事だったのでいろいろ確認したが

本人も全く心当たりがなかった、

結局予備申請していた別の人で予定通り業務を行い

数日後、許可されなかったKさんが自分なりに調べた結果

「たぶん許可おりなかった原因は従弟だ」

犯罪を犯したワケではなく交友関係に不信な変化があり

詳しく話さなかったが自分の身辺で”変化”はそれだけだそうで

これが原因としか思えないが

そんなとこまで調査してるんだと驚いていた

 

それで話は終わり、

この時は気にしなかったのですが

時間が経つ程に記憶にあるその原因が気になって気になって

しょうがなくなる自分の性格による困った現象