映画 『ドリームガールズ』
久々に“That's Entertainment!!”的な映画に出会えた気がします。
正直、ストーリーで観る映画ではありません。
耳で聴いて、目で見る、そして心(soul)で感じる、そんな映画です。
仲の良い3人組の夢見る少女たちが結成したヴォーカル・グループが
メキメキと頭角を現し、スターダムを駆け上がっていくサクセス・ストーリー。
でも成功の裏側には“挫折”がつきもの。どん底から這い上がり、見事な
復活を遂げるという、ある意味お約束的な展開がてんこ盛り。
……と言いつつ、観賞後、即行サントラCDを買いに走ってしまったり、
間違いなく発売当日にDVDを入手しようとまで思っているほど、
心を鷲掴みにされたのには、それなりに理由があります。
60~70年代のモータウン・ミュージック、うっとりするステージ衣装の
数々、華やかなステージ・パフォーマンス
それらを実現し、映像化するためにクレジットされている名実ともに
兼ね備えたキャストと、ハリウッドとブロードウェイの超一流スタッフたち。
さらに、以前からこのblogでも書いているように、5年以上ゴスペルを習い、
これからさらに本格的に精進していこうとしている身としては、
ビヨンセはもちろん、ジェイミーフォックス、アカデミー助演女優賞にも
輝いたジェニファー・ハドソン、エディー・マーフィーたちの
ヴォーカル・ワークは垂涎ものなのです
。というか、そもそも「ゴスペル」をよくご存知ない方。
Gospell=God Spellという語源から、いわゆる讃美歌だったり、
グレゴリオ聖歌みたいなものをご想像されているかも知れませんが、
ジェニファーたちが熱唱しているあの音楽そのもの
TM and (C)2006 Paramount Pictures and DreamWorks LLC.
ALL RIGHT RESERVED.
というわけで。
映画を観ている間中、ずーっとノリノリ状態だった私
。
(しかも、一人で
…)
周囲の人、びっくりだっただろうな~。。。
ただし、ビヨンセ・ファンの方はちょっぴり釈然としないかも?
いやビヨンセも相当歌は良かったのです。むしろリズム重視の
普段の歌に比べて、かなり魂のこもった、熱い歌を聴かせて
くれていたのです。
でもそれを上回っていたのが、今回、見事アカデミー助演女優賞を
受賞してしまったジェニファー・ハドソン。
んもうっ、すごすぎです。あのグルーブ感とか、迫力は、本物です。
ビヨンセがどんなに歌っても、ジェニファーが登場しちゃうと、ビヨンセが
霞んでしまうのです。
ジェニファーのsoulのこもった歌声に、不覚にも3度程、涙腺が
緩んでしまいました
。
アカデミー助演女優賞、日本人的には(そして、私が籍を置く会社的にも!)
菊地凛子に獲らせてあげたかった気もするし、純粋に演技力だけでみれば
ジェニファーと互角だったと思います。
もちろんジェニファーは素晴らしかったけれど、“演技”というより“歌唱”も
含めた部分が素晴らしかった、という感じだったし。
ま、アカデミー賞は実力だけではなく、色々なパワーが働くものなので
今回は仕方ないのかも。
(ただし、作品賞などは全くもって納得がいかないのですが、その話は
また今度。。。)
そんなわけで、オスカー受賞作品となった本作は、ここのところ元気の
なかった米国映画産業において、久々に「やればできるじゃん!!」的な
パフォーマンス満載です。
だからこそ。