当社が企画し販売を進めてきました布マスクは、おかげさまで大変好評を頂き、栃木市マスコットキャラクター「とち介」のプリント入り、さらには小ロットで作成可能なオリジナルマスクも受注を始めたところ、大変多くのご注文を頂きました。
ところが、スパコン・富岳によるマスクの飛沫拡散シミュレーション動画が配信された頃から、急速に売れ行きが低下してしまったのです。。。
『富岳』とはいったい何者?
富岳は、日本が威信をかけて導入し理化学研究所が保有する、世界最速の演算スピードを誇るスーパーコンピュータです。このスパコンを利用して、マスクの種類別に咳やくしゃみによる飛沫の飛び方を再現して見せたのです。
その結果…不織布マスクは、50µm(ミクロン※)より大きい飛沫をほぼ100%抑制しており、布製マスクは90%程度抑制していました。
(※50ミクロンは0.05ミリメートルに相当します。)
ただ、不織布は通気抵抗が大きい為、顔との隙間から漏れる飛沫の量は、布製マスクよりもやや多い事は示されました。
しかし・・・詳しくはその動画をご覧頂くと判るのですが・・・布製マスクよりも不織布マスクの優位性を大いに印象づけるものになっているのです。
さて、そこで問題なのは、果たしてそのデータの基になっているマスクとはどのようなレベルの物なのか?という事。レポートを細かく読んでみました。
不織布マスクは、一般的に市販されているもの…(何層タイプのものかは読み取れませんでした。)
布マスクは、ポリエステルのシーツで作った1枚構造…とされていました。
(他のマスクは省略します。)
ちょっと驚いたのは、シーツのような薄い布地1枚でも50µm以上の飛沫なら
90%を抑制できるんだ!ということ。
当社の布マスクは、シーツの2倍ほどの厚みがあるナースウェア用の生地で、
しかも2枚重ねの仕様になっています。つまり、単純計算ですが理屈では99%以上の飛沫拡散抑制力がある?ということですよね!
さらに、顔との隙間からの漏れも少ないのであれば、不織布の絶対的優位性は崩れるだろうと思う訳です。
でもね、そんな事を主張しても無意味だと思いました。
視聴者は視覚的に入ってくるものにイメージを強く持ってしまう傾向にあります。きっと布マスクはリスクが高いという印象を持ってしまったに違いありません。
聞けば、『不織布マスク警察』なる者が、不織布マスク以外のマスクをつけている人を取り締まって(攻撃して)いるのだそうで…。
お店によっては、不織布マスクでないとサービスを受けられないところまであるそうです。仕方ありません…たとえそれが本意でなくても、お客様の感情を大切に扱わなければならない接客業・サービス業の宿命です。真実か否か以前に、相手や周りの人を不機嫌にさせてはならない職種なのです。
---参考までに---
スギやヒノキ花粉は直径30~40µm、PM2.5は2.5µm以下、ウイルス核は1µmだそうです。ちなみに人間の飛沫は5µm程度のようですから、
『富岳“50µm”シミュレーション』の意味合いが私には理解できません。
ただ、マスクごときでは細菌やウイルスの侵入を抑制はできても、防ぎきれないというのは周知の通りです。
そもそもの話になりますが、
一般用途として販売されるマスクは、不織布、布製に関わらず薬機法上は雑貨品扱いになり、特定のウイルスや疾病の抑制・治癒など医療の領域に触れる文言を用いて販売することは違反になります。当社で企画するマスクも、あくまでもエチケットとして、飛沫拡散や粉塵などの吸入軽減の為に利用して頂くことを一貫して唱えて販売を続けています。
もともと緊急措置として始めた自社製マスクですが、使い心地そのものは好評でしたので、ワークアイテムの一つとして今後も販売を継続してゆくつもりです。
当店では、衣料品でも根強い人気の迷彩(カモフラージュ)柄で、近々マスクを作る予定です。お好きな方はご期待くださいね。
ショッピングサイトはコチラです
⇒ http://footwork.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=2593902&csid=0
《追記》
数日前、某ショッピングセンターに行ってみました。およそ見回したところ不織布マスクの人が半数、布製マスクとウレタンマスクの人も合わせて半数くらいは居た感じでした。栃木県という地域性はあるかもしれませんけど?
私は自社製の布マスクを使い続けてみようと思っています。世間の反応を見る為にもです。