セハード地域からアマゾン・2 | 南米・鳥獣虫魚・探遊

セハード地域からアマゾン・2

ブラジル中部のセハード地域においては、1979年から日本とブラジルの間でセハード農業開発協力事業(PRODECER)という共同の農業開発プロジェクトが始まった。セハード植生を伐採し耕作地とし、主に大豆とモロコシの巨大プランテーションを行うという大規模な自然破壊である。

 

セハードのプランテーション

 

極東島国の大豆自給率は、大変に低いから、日常の醤油や味噌の原料は、輸入に頼っている。セハード農業開発という自然破壊は、極東島国の私欲に主要因であることは間違いない。産物の輸出には、当然に大型船舶が使われるが、大西洋の外洋に面した港は、サハード地帯から、かなり遠い。そこで眼をつけられたのが、アマゾン地方。すなわちパラー州、タパジョース河に面したサンタレンである。

 

サンタレンの港

 

セハードで生産された大豆やモロコシは、国道163号線を使って、大型トラックで運ばれる。国道の北部は、サンタレン・クイアバ街道と呼ばれるが、ここを往復するコンボイの数はメチャクチャにスゴい。

 

コンボイ軍団

 

かなりの行程、とくにサンタレン近くの部分が未舗装で、乾期にはコンボイが巻きあげる泥埃が視界をゼロ状態にする危険街道になった。雨期には、ド~ロドロ街道である。事故も頻繁に起きている。そのため、ブラジル政府はセハード地帯からサンタレン方面に延びる鉄道の計画案を進めている。

 

続く

 

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