夢釣り行脚・南部パタゴニアの秋・その21
最後に釣ったブルック♀を〆ることにした。今回の行脚で始めてのキープである。オレは、食べるために魚を〆ることに感傷的にはならない。なるくらいなら、釣りなんかしない! パタゴニア行脚で今まで全部リリースしてきたのは、調理できる環境がなかったからだ。もし環境があったら、もちっと持ち帰りした。サケマス類は美味しい魚である。でもデカいヤツだと、食い切れないだろうからリリースするだろうね。今日はガストンのカーちゃんが料理してくれる。
ブルックの胃中にいたヨコエビ
岸辺でガストンがサバイバル・ナイフで〆た個体の処理をした。パタゴニアの秋、ブルックは抱卵していた。美味しそうなオレンジのイクラ、でも次の瞬間、彼はポイとそれを川に捨てた(笑)。珍味と縁がないヤツだな。まるでフライ・アングラー(笑)のように、胃袋の内容物をチェックすると、砂利と巻貝がいくつか入っていた。そしてヨコエビもいた。
ガストンの自宅にて
ホテルに戻って一息ついたら、ガストンが迎えに来た。彼の自宅に行くと、奥さまと息子さんが出迎えてくれた。娘さんもいるとのことだけど、ブエノサイレスに行ってるという。写真を見せてもらったことあるけど、可愛い子ちゃんだったから、会ってみたかった(笑)。でも、ガストン・ジュニアの友達という女の子が3人いた。
美味しそうなブルックのホイル焼き
リオ・ガジェゴス市は、南の果てだけど、世界制覇中の「スシ・バー」なるものがある(笑)。オレも街中で看板をみた。そっからデリバリしてきたパタゴニア風の寿司、アルゼンチン人が大好きなエンパナーダがテーブルに並んでいた。そして、ブルック料理はすでに完成していた。
南の果てで箸を使う(笑)
まずは乾杯! ビールは、ブラジル銘柄のブラーマだった(笑)、オレに気を使ってくれているのが判る。学校でニッポンゴを習っているという女の子の一人に、ハシの使い方などを教えながら、まずはブルックのオーブン焼きを賞味する。美味いねぇ。裏庭でワンちゃんたちが甘え声で吠えていた。きっとガストンはニヤニヤしながら、ワンちゃんの毛を切って、夜な夜な秘密フライをタイイングするんだろうね。
続く