夢釣り行脚・南部パタゴニアの秋・その7 | 南米・鳥獣虫魚・探遊

夢釣り行脚・南部パタゴニアの秋・その7

初日の釣行場所は、まず至近距離のガジェゴス川の中流にした。ガストンの車で、100キロほど舗装路を走り、ベジャ・ヴィスタというロッジの先で停める。このロッジは、スウェーデンのフライ・タックルのメーカーであるループ社の息がかかっていると聞いている。同時に、料金が高いという

話しも聞いている。ガストンも、そうだ、高いぜ(笑)、と言っていた。

 

ベジャ・ヴィスタ・ロッジ

 

ガジェゴス・チッコというクリークに沿って500mほども進むと、ガジェゴス川の本流岸にでた。この季節のシートラ(シーラン・ブラウン)は、それほど深くないところにいるとガストンがいう。そこで選定したタックルは、オービス9フィート#8番、シンク・チップのインターミディエイト、フライはニンフである。思っていたより弱かったけど、けっこう風があってラインが投げにくい。斜め下流にキャストし、メンディングを軽くくれて、下流までニンフを流し、ゆっくりと引くけど、ときどきニンフを下流に流す操作をする。シートラが食うのは、フライが漂い下るときだからである。

 

ガジェゴス川の本流

 

午前中、小さなアタリが2回きたけど、フッキングできなかった。車で少し移動して、午後はやや下流を攻める。大きなワンドでトラウトのライズがあったけど、かなり遠くて、そこにはウェーディングしても歩いていけない。下りながら釣ったけれど、まったくアタリがな~い(汗)。もうパタゴニアの遅い夕暮れも近づいてきちゃった。こういう時って、疑心暗鬼に陥る。始めてのターゲットで始めての場所、ただ単にフライを流しているだけじゃ、まったく感触がつかめな~い。ザラ瀬が深みに落ちこむポイントに来たとき、オレは一計を案じた。アマゾンでもやるけど、まずは釣れる方法から試してみて、次に難しい方法に生かす。流し方やフィーディング・ポジションを判別し、心に巣くった疑心暗鬼をまずは溶かし消す。そう、得意のルアーで、とにかく1尾を釣ろう。

 

続く

 

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