2017年2月のシングー・3
サルバ・テーハ島の対岸、すなわちシングーの本土側の岸辺には、ゆるやかな傾斜の丘がある。この丘の麓を散策すると、土壌がやけに黒っぽいのに気がつくだろう。ポルトガル語のテーハ・プレータ(黒い土地)は、考古学者さんにとって「古代インディオ遺跡」の重要なキーワードである。オレは何度もここを探索したことがある。特に大雨の後、削れた土壌が表面に現れる頃合いに好んで歩いた。何をしてたかってぇと、古代インディオの石器を拾うのであ~る。
遺跡でゲットした石器
黒い土壌には、数多くの土器も埋まっている。しかし、もともと壊れた壺を捨てたんだろうし、年月の風化によって、ほとんど断片的に割れてしまっている。パーツを一つ一つ接着しながら、組み立てていけば、まあまあのものにはなるかも知れないけれど、今のところのオレにはパシエンシア(忍耐)が足りない。
土器は、こんな感じに埋まっている。
ここに居住していた部族民たちも、増水期のサルバ・テーハ激流にカショーロの群れが集結するってことを、知っていたであろうことは、疑いの余地がない。カショーロはうわずると、しばしば水面に背中を見せる魚である。弓矢の達者な先住民は、それを射て獲物にできただろう。
続く

