あまり休めないcoffee break・8 | 南米・鳥獣虫魚・探遊

あまり休めないcoffee break・8

今日のお話しの舞台は、昨日のオイアポッキと同州アマパのセーハ・ド・ナヴィオ(船型の山脈)にしよう。かつてブラジル最大のマンガン鉱山が稼業していたところ。州都マカパから鉱山鉄道が山中に延びている。まず地域マップだったね。



本日のコリ舞台


アマパ州セーハ・ド・ナヴィオ生まれのブラジル有名人に、日系三世のフェルナンダ・タカイちゃんがいる。パット・フーっていうブラジリアン・ポップ・バンドでヴォーカルをやっている。怪人はサンパウロの文化週間で、パット・フーが路上舞台ショーをやっていたのを観たことがある。フェルナンダちゃんは、洒落た高級ハイヒールじゃなくて、その辺の雑貨屋で売っている安物のゴム草履(笑)をパタパタ履いて歌っていた。



フェルナンダちゃん


セーハ・ド・ナヴィオ地区は、いわゆるテプイ、すなわちテーブル・マウンテン(ギアナ楯状地)の延長にある。だもんで、そのファウナ(動物相)もギアナ高地系だ。「ガリンペイロのカエル」(Sapo Garimpeiro)という面白い現地名で呼ばれるアラニスヤドクガエルなんかも生息している



Dendrobates tinctorius alanis


美しいヒムネハチドリも梢を飛んでいる。この空飛ぶ宝石の属名は、トパーザ(Topaza)である。もちろん宝石のインペリアル・トパーズとの色彩類似からもらっている。



美しい
Topaza pyra


余談だけど、怪人がミナス州オーロ・プレート近郊のインペトのガリンポ(お宝産地)に行ったとき、魔女風貌の可笑しなガリンペイロやってるバアちゃんと路上で会って話しをしたことがある。彼女の胸にさりげなく下がっていた磨き石には驚いた。極上色トパーズの大粒で、恐ろしいことに更に十字のスターが入っていた。いったい、いくらの値がつくだろう?



ブラジルのインペリアル・トパーズ


怪人がセーハ・ド・ナヴィオで採集したコリドラスたちを極東にリリースしたとき、ロングノーズで体側後方に明瞭な棒状の黒模様がある種がいた。オレは、その産地から言っても、コリドラス・アマパエンシスであろうと考えていた。ところが、当時魔人M大兄が主催していた雑誌アクアマガジンで、後に某ピーシーズなる出版社を立ち上げた某M氏が、「ソロックスだぁ~!」、とブチあげてしまった(笑)。その後かなりの間、極東の熱帯魚界では、このコリをソロックスと呼んでいた。しかし、オイアポッキ探索を果たした怪人がモノホンのソロックスをリリースしちゃって、お話しがコロっと変わってしまった。や~っぱり、アマパエンシスが正しかったのであ~る(笑)。



1972年ナイスン記載の
Corydoras amapaensis


アマパエンシスと同産地に生息する珍種にアマパ・ポタロがいる。ショートノーズの可愛いコリである。モノホンのポタロエンシスは、ガイアナのポタロ川がタイプ産地なんで、近縁であるけれど若干の違いがあるようだ。



Myers
が1927年に記載したCorydoras potaroensis


数多くの種類を野生で採集している怪人は、コリドラスの中に頭が悪い、頭が良い、というクラス分けがあることに気がついている。バカ系の筆頭は、この「あまり休めない……」シリーズに登場済みのスクレオミスタックス・クローネイ(バルバ・サンダー)であろう。手網一つで簡単に捕まえることができる(笑)。賢い系の筆頭は、アマパ・ポタロを推したい。野生の本種は、2匹~数匹くらいの小さな群れで砂の中のエサを摂っている。視認してオレ得意の「コリ追い込み漁法」で確実に、「採ったぁ~!」と思ったら、あらまあアミに入っていな~い(笑)。恐ろしく砂もぐり遁走に長けている。



ブラック・ジャガーくん


セーハ・ド・ナヴィオ地区の山道を車を運転していたとき、助手席のYが、「でかい犬(?)がいるぅ~!」と頓狂な声をあげた。しかぁ~し、よく観ると、黒いジャガーの若い個体だった(笑)。しなやかな獣は、道わきの密林にすばやく消えた。そこから5百メートルも走らないところに民家が数件あって、数名の子供たちが道端で遊んでいた。いいのかなぁ? 余談だけど、Yはセーハ・ド・ナヴィオの奥地で熱帯魚を採集していて、大勢の屈強インディオたちに囲まれたことがある(笑)。


続く


AMAT美術館……フィッシュ・スカルやイラストが載ったエキゾチック・サイト

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グランデ・オガワとアマゾンの猛魚を釣ろう!

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